出版社内容情報
毎年8月15日にラジオ「ちえ子の談話室」で朗読される、太平洋戦争末期に実際にあった悲しいお話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
216
人間がいることによって、かわいそうな立場になってしまう生き物たちの物語。酷い扱いをする人間がいる一方で、助けたい、救いたいと切望する人はたくさんいます。象を救えなかった悲しみが忘れられない物語です。笑ったり泣きたくなったり怒ったりしながら読み進めるけど、最後には読んでよかったなとなぜか優しい気持ちになれるのが童話だと、冒頭に記載があります。その中で強く心に残る7話を綴る。おじいさんが絵本を渡した夕焼け、メダカのお祭り、算数のできるロバ。最後の古いランプは、欲の独り占めは我が身を滅ぼすことを教えてくれます。2021/08/28
にゃんころ
6
表題作の『かわいそうなぞう』は、戦争という人間の身勝手な争いに巻き込まれた悲しいぞうの物語。人間たちの都合で集められ、人間たちの都合で殺されていく動物園の動物たち。戦争で傷ついて苦しむのは人間だけじゃない。その陰で犠牲になる命があることを私たちはもっと知るべきだ。かわいそうなぞうの他、6作が収録されている。2015/12/31
めっちー
2
表題作含む7編が収録されているが、「かわいそうなぞう」を読みたかったのでそれだけを読む。死が近づいているぞうの運命に読んでいる途中でうるうるして、「最後まで読めない!」と思いながらも読みきった。ぞうや飼育員達の悲しみ、戦争のむごさも感じるが、それ以上に人間のエゴが強く出ていた。動物園で見世物にする為に動物に芸を仕込んだり、飼育をしたりするが、戦争で危なくなったので殺される。なんと人間は身勝手な事をするのだろうか。確かに檻が壊されたらどうなるかわからないが、それでも人間に殺されたぞうが気の毒でならない。2013/07/04
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
1
27年度2年生教科書掲載(参考)2015/06/19
MI-KI
1
2010-91 通勤前の電車で読んで号泣 読むタイミングにきをつけましょう・・2010/11/02
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