出版社内容情報
「わたし一番はじめにさいたつきみそうのそばでまってる」・ケンと約束したノンは、その日も川原でまっていました。ところが、突然はげしい嵐が…。約束の大切さと友情のすばらしさを、はり絵で描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
246
こわせ たまみ・文、いもと ようこ・絵。なかよしきつねのケンとノンが楽しく野原をかけまわるというお話。唯一の波乱は嵐がやってきたこと。絵は色彩が美しく(ことに月見草の表現が秀逸)、擬人化も可愛いとはいえるが、ややもすると絵本全体はただただ可愛いだけということにもなりかねない。 2025/02/03
ヒラP@ehon.gohon
10
独りぼっちのきつねケンと、幼いきつねノンの出会いと、心の結びつき深くなって行く様子が、とても心に響きます。 待った会う日の約束を守るために、二ひきのきつねは大変な思いをしますが、それだからこそ、絆がとても美しいものになっていきます。 ノンを助けようとして、川の流れの中で気を失ったケンは、ノンの母親とも知り合い、寂しさから解放されることもできたようです。 月見草の花がシンボリックにお話を盛り上げています。2016/09/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
小学校2年生ブックトーク テーマ【国語科単元 きつねのおきゃくさま に合わせてキツネの本】 選書しましたが今回は見送りました。一人ぼっちのケンは、幼いノンと出会います。お互いを想い合う2匹が温かいおはなしです。2019/07/16
退院した雨巫女。
8
《書店》約束って大事だよね。2012/09/08
遠い日
6
ぽっと灯った灯りのような月見草が印象的。きつねの子のケンとノンの友情が温かい。友だちのありがたさ、約束の堅さ。2匹の心の繋がりが胸を打つ。2015/01/01