出版社内容情報
北尾 吉孝[キタオ ヨシタカ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
97
最近の業界マスコミをにぎわせているSBIグループですが、この本で最近の動きをまとめておられます。いま落ちこぼれそうな地銀などへの出資を通じて地方創生に資そうという考え方で動かれているようです。ただ日本の場合は地方金融機関が多すぎることもあるので地銀だけではなく信金、信組などを含めてどう今後を見ているのかも気になります。2021/02/23
yuno
7
少子高齢化、後継者不足、低金利、そしてコロナと地域金融機関の事業環境が悪化しており、DXや資産運用に経営資源を十分に割けないので、SBIグループが手伝ってあげるよ、という本。SBIがハブになって、ブロックチェーンのフィンテック企業などとつなぐなど、最近話題に挙がるやった方がよさそうなことを全てちゃんとやっている、という感じ。議決権ベースでの株式保有比率が意外に低いのが印象的。SBIが地銀買い漁って(という表現は違うかも?)何をやりたいのか、地銀に将来はあるのか、ということを考えたい人にはおススメ。2021/04/13
麒麟の翼
6
今、金融業界で最も注目されるSBIグループの取組みを余すことなく紹介。超低金利や人口減少、異業種参入等により地銀経営は厳しさを増しているが、様々な施策によりV字回復させている事に感心した。先進的なDXも活用するが、根底には「顧客中心主義の徹底」「公益は私益に繋がる」という思想があり、Win-Winの関係を構築しながら経営改善に取組むところが、地域からも受入れられ地方創生に繋がっていると感じた。銀行不要論が囁かれるが、まだまだ地方銀行には金融仲介機能の発揮が求められると思う。SBIの今後の動向に注目したい。2021/03/07
りの
4
SBIグループのこれまで、経営方針、これからの地方の重要性、そしてコロナと共生する今後についてが書かれている。経営方針としては顧客重視を貫いており、今後の日本に必要なことを見極めて事業運営をしている印象を受けた。人口が一極集中している東京に代わって地方創生を進め、ドイツのように様々な都市がそれぞれ輝ける産業をもつことが今後必要とされる。そこまで難解な用語はないが、デジタル社会を構成する用語の背景を理解していないと読むのは難しいかも。2021/03/08
Go Extreme
3
SBIグループの経営理念と事業展開:顧客中心主義徹底 戦略がすべて 公共→私益 不当利益への義憤 経営は時間の関数 オープン・アライアンス DX加速に対応するインフラ整備 若者の感性をつかむ 地域金融機関が直面する経営課題:人口減少・高齢化 遅れる業務効率化・デジタル技術導入 地域金融機関との連携拡大:金融商品仲介業サービスの提携 第4のメガバンク構想:自己変革・自己進化 資産運用の高度化・システムコスト削減 DX時代における新しい金融の姿:STOによる金融取引変革 デジタル取引所 正しい倫理的価値観2021/02/24