内容説明
「協会保証があるから安心」は大間違い!金融機関は信用保証協会の保証付融資について、プロパー融資と同様の管理・回収努力を尽くす義務があります。また、信用保証協会との間で必要となる固有の手続があります。本書では、金融機関の職員が保証付融資の管理・回収の際に誤りやすいポイントをQ&A形式で解説し、事例研究を通じて応用力の涵養を図ります。実務に役立つ書式例も紹介。
目次
第1章 中小・零細事業者との金融取引と信用保証協会保証制度
第2章 信用保証協会の保証制度を利用するための基礎知識(信用保証書1 信用保証書の有効期間はありますか;信用保証書2 信用保証書の発行日以前に融資を実行することは可能ですか;延滞発生時の融資取組み 保証付融資を取り組むに際し、既存融資について延滞が発生している場合はどのように対応すればいいですか;法人成り 保証付融資先である個人事業者が法人成りした場合には、どのように対応すべきですか;特殊な担保1 保証付融資で借地上の建物を担保の対象とする際の留意事項は何ですか ほか)
第3章 事例研究(キャッシュフロー分析;旧債振替;資金使途違反;故意または重大な過失による取立不能;担保保存義務違反 ほか)
巻末資料
著者等紹介
両部美勝[リョウベヨシカツ]
昭和43年3月大阪大学卒業。4月三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。昭和62年2月~平成17年4月同行法務室、コンプライアンス統学部で金融法務業務に従事。この間、法務室長、同部部長等を歴任。平成17年4月同行を定年退職。5月静岡中央銀行入行、同行取締役コンプライアンス統括部長、常務取締役を経て同行顧問(平成29年6月現在)
中務嗣治郎[ナカツカサツグジロウ]
昭和39年、弁護士登録(大阪弁護士会所属)。大阪弁護士会会長、近畿弁護士会連合会理事長、日本弁護士連合会副会長、株式会社T&Dホールディングス社外取締役ほか事業会社の社外役員、堺市包括外部監査人等歴任。現在、弁護士法人中央総合法律事務所代表社員会長として信用保証協会、銀行等数多くの金融機関の法律顧問を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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