内容説明
自己資本コストを超える収益こそが企業の評価であり、株価である!本書は日本再生のカギとなる自己資本コストの推定と日本株式市場のリスクプレミアムの関連を多面的に検証した待望の書。
目次
第1章 日本株式市場とリスクプレミアム(日本株式市場の歴史;日本株式市場のリスクプレミアム ほか)
第2章 資本コストの推定(資本コストの期待役割;資本コストの推定方法 ほか)
第3章 負債コスト算出のための社債の期待リターン推定方法に関する考察(社債の期待リターン推定の代表的な方法と特徴;デフォルト確率による社債の期待リターンの推定 ほか)
第4章 ハードルレートとしての自己資本コストと投資戦略への応用(過去にパフォーマンスがよかった銘柄群の特徴;自己資本コストを上回る残余利益を含む利益関連指標とポートフォリオのパフォーマンス ほか)
第5章 ハンセン・ジャガナサン距離による自己資本コスト推定モデルの比較(これまでの研究成果;ハンセン・ジャガナサン距離による自己資本コスト推定モデルの比較 ほか)
著者等紹介
菅原周一[スガワラシュウイチ]
みずほ年金研究所研究理事。1980年東京工業大学卒業。2009年3月より現職。早稲田大学大学院ファイナンス研究科、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス総合政策学部非常勤講師。博士(経済学)上智大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サンセット
1
短期国債も変動があるので長期の安全資産と見るのは問題で、無リスク金利としては投資期間に合った国債のインカムリターンなどを使うといい。平均リターンには算術平均や幾何平均があり、分散が大きいと幾何平均は小さくなる。リスクプレミアムの推定式は、PER(PBR)の分解やTモデルなどがある。資本コストの推定は、配当割引モデルやCAPMやFF3などが使われるけど、FF3でなくてもCAPMだけで説明力がある場合も多いっぽい。負債コストは格付け情報やCAPMから推定してるけど、あまりいい結果は出ないっぽい。2023/07/30