内容説明
コベナンツ・ファイナンスは、銀行が企業の事業リスクを的確に認識し、モニタリングし、極小化するために、借り手企業と一緒に作り上げる“誓約”に基づく新しい融資形態。大企業向けシンジケート・ローンから、担保・保証に過度に依存しない新たな中小企業金融慣行として広がるコベナンツの種類別特徴、設定上の留意点、違反への対応等を詳説。
目次
第1章 コベナンツ導入の背景(日本の銀行業の変遷―「失われた10年」への軌跡;企業金融の反省と課題 ほか)
第2章 コベナンツの概要(コベナンツを導入したファイナンス;コベナンツの類型化 ほか)
第3章 契約書におけるコベナンツの位置づけとその周辺部分(貸出契約書の特性;貸出契約書の体系 ほか)
第4章 日本での事例(日本におけるコベナンツ導入の経緯;コミットメントラインを中心としたコベナンツの現状 ほか)
第5章 米国での事例(コベナンツの役割;コベナンツの種類 ほか)