ミンスキー博士の脳の探検―常識・感情・自己とは

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ミンスキー博士の脳の探検―常識・感情・自己とは

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  • サイズ A5判/ページ数 463p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784320122376
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C3041

出版社内容情報

●内容
 本書では,私たちの脳がいかに学び,いかに考え,そしていかにして,私たちはそういったことのできるマシンを作れるのか,という問いに対して,「知の探検」を試みています。
 今日まで,専門的で難しい問題の解決を手助けするプログラムが組み込まれたコンピュータは多数開発されてきました。ところが,私たちの日常生活を助けてくれるような,「常識的な思考」ができるマシンはいまだに存在しません。なぜ,そのようなマシンの実現が難しいのでしょうか? 普通の人々が持っている常識を持ち,臨機応変なことのできるマシンを,なぜ実現できないのでしょうか?
 1950年代に,"人工知能"と呼ばれる研究分野は,いくつかの困難な技術的問題を解決するコンピュータ・プログラムを開発し,成功裡にスタートしました。もしマシンがいくつかの難しい問題を解決することができれば,それよりやさしい多くの問題も解決できると誰もが信じました。しかしながら,これは間違いに終わりました。
 これまで人間の常識的な思考についての研究は盛んではありませんでした。なぜならば,大部分の研究者は物理学者のまねをしようとしたからです。つまり,考えることのできるマシンの実現に向けて,ある一つの"統一理論"を作ろうとしてきたからです。
これに対して本書では,これまでとは違うアプローチを提案しています。従来のどの理論が'正しい'かを見つけようとするのではなく,もっと大きな構造にそれらを組み込むことによって,すべての理論の長所を結びつけようとしています。本書のどの章も,思考システムが行き詰まるのを防ぐために数種類の方法を示し,さまざまな状況に応じて,多くの"思考路"の中のいずれかにスイッチを切り替え対処できるように構成しました。
 本書を長時間「探検」することによって,読者に多くの役に立つ新しい"思考路"を提供しています。

目次

第1章 恋をする
第2章 愛着と目標
第3章 痛みから苦痛まで
第4章 意識
第5章 心的活動の階層
第6章 常識
第7章 思考
第8章 思考の豊かさ
第9章 自己

著者等紹介

ミンスキー,マーヴィン[ミンスキー,マーヴィン][Minsky,Marvin]
マサチューセッツ工科大学(MIT)メディア・アート&サイエンスの東芝プロフェッサーであり、電子工学およびコンピュータ科学の教授。コンピュータ・グラフィックス、知識と意味論、マシン・ビジョン、およびマシン・ラーニングの分野に多大な貢献をし、宇宙探索に関する技術にも情熱を注いだ。1990年日本国際賞を受賞。触覚センサー、視覚スキャナーと、ソフトウェアおよびインタフェースを用いてロボットハンドを開発し、1951年世界初のニューラル・ネットワーク学習マシンを開発

竹林洋一[タケバヤシヨウイチ]
1974年慶應義塾大学工学部卒業。1980年東北大学大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。1981年東芝総合研究所研究員。1985年マサチューセッツ工科大学メディア研究所客員研究員。2000年東芝研究開発センター知識メディアラボラトリー技監。2002年静岡大学情報学部教授。2003年デジタルセンセーション株式会社会長兼務。2006年静岡大学創造科学技術大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

6
原題はThe Emotion Machine。人間を複雑なマシンとする設定は考えることを考え、学習することを学習するという階層を計算機科学から検討する道を開く。著者は本能、学習、熟考、内省の階層を上り、自意識に関する感情という層に達するフロイトの心の階層にその類似を認める。一方、著者が心をセレクター(「選択家」)によって、問題に応じた思考路(プログラム)を切り替えつつ階層を上り下りすると考える際、心のどのレベルにも思考素(前著の最小単位「エージェント」)を選択する構造の存在を認める点は、フロイトと異なる。2018/07/19

エジー@中小企業診断士

4
脳は5億年にわたる変異の“想像を絶する長い歴史”を経て淘汰された複雑なマシンである。脳は非常に多くの《思考素》から構成され、数百もの異なる思考素群を持つ。感情とは特定の思考素群のスイッチをON、別の思考素群のスイッチをOFFにした結果。インプリマによる愛着学習、心的活動の6階層モデル、様々な自己モデルの構築による思考路の切り替え、批評家と呼ぶべき思考素(訂正者、抑制者、検閲者)による状況のタイプ認識と対応する思考素集合の活性化。意識とは多種多様な心的活動プロセスに用いる“スーツケース”のような言葉である。2024/01/09

nchiba

4
うーん。難解だったなあ。というか僕には少し読みにくい文章だった。感情とか心と脳はまだ繋がっていないのだな。いつかまた挑戦してみよう。2016/03/20

egu

3
この本は人間の脳の思考や発想力などは果たして機械・コンピューターの最先端テクノロジーで再現可能かどうか脳の活動や本当に些細な思考についてあれこれと書かれている普段何気ない行動にも複雑な活動が活発に行われてることを改めて気づかされてしまった。少々難解な点や翻訳の関係上哲学的な部分にもふれていて面白いです。2014/02/27

あんみつの人

2
冒頭にも示されているとおり、これは単なる人工知能分野の専門書ではなく心理学分野にも広く応用できるような画期的なアイデアが詰まった本だ。この本を読むうえでは、「機械でひとの心(脳)は再現できる」「脳は省エネのためにこんな機能を発達させている」、この2点を押さえれば随分と理解が楽になるだろう。辛辣なことを言うようだが、翻訳が少々残念で痛恨の誤訳が相当数あるため、きちんとこの本の内容を理解したい場合は原典を読む必要がある。2014/01/15

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