出版社内容情報
火星研究は驚くほど進展している.衛星から届く画像は高解像度で,立体的にも見える.惑星地質学が専門の著者らが,その知識を存分に活かし,あたかも火星に降り立ったような感覚で,火星の名所・「旧跡」をガイド.太陽系最大の火山,日本列島を飲み込むほどのクレーターな
内容説明
火星研究は驚くほど進展している。衛星から届く画像は高解像度で、立体的にも見える。惑星地質学が専門の著者らが、その知識を存分に活かし、あたかも火星に降り立ったような感覚で、火星の名所や「旧跡」をガイド。
目次
1 火星に向けて出発!
2 五日間の火星旅行
3 火星類似環境への旅
4 いつか、火星に行く日に向けて
付録 火星画像の見方
著者等紹介
後藤和久[ゴトウカズヒサ]
1977年生まれ。千葉工業大学惑星探査研究センター上席研究員(東北大学客員准教授を兼務)。専門は、地質学、とくに地球外天体衝突と生物絶滅、スノーボールアース現象や先史歴史時代の津波現象の解明など
小松吾郎[コマツゴロウ]
1965年生まれ。イタリアのダヌンツィオ大学国際惑星科学研究大学院の研究教授(千葉工業大学惑星探査研究センター客員主席研究員を兼務)。専門は地質学。NASAやESAの金星や火星の探査計画のサポートも行ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き
19
2年くらい前に、VRで惑星地図が見れるようになるといいなと書いてたら、もう既に2012年にはこの本が出てた!赤青グラスで立体感のある火星の地形図に大興奮。高校生の松井君が貯金と休学を利用して火星ツアーへ。50万円。私も行きたい!座標軸を参考に立体画像を。キュリオシティ可愛い。ジャガイモみたいなフォボス。溶岩洞の深さやガリー地形にドキドキ。火星にもチェーンネックレスがあるね。これからはVRでいろんな惑星を感じる時代になるかな?もっといろんな衛星が探査機が活躍して、私たちに宇宙の不思議を伝えてくれるといいな。2018/01/24
陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き
13
先日の誕生日に届いたのがこの一冊。最初に読んだのは2013年。図書館本。やっぱり手元に置いて読みたくて購入。赤青の立体グラス付き。2012年出版のGoogle Earth火星への旅。好きな地形は、火星谷のアウトフロー・チャンネル(20.8N, 287.4E)大洪水で大地が刻まれてできた地形。凄い迫力!地球の大自然の作る地形を例えながら案内してくれます。2021年、パーサビランスが火星の大地に降り立ち、現在の様子を見せてくれる。有人で火星に降り立つ日も近い。子供も一緒に読めるおすすめの一冊です。2021/03/28
calaf
11
2062年、火星の旅。私はもう、生きていないだろうなぁ... (^_^;;; 地球物理学者は砂漠とかシベリアでの調査なんてやるのですね。確かに、火星と似ているのかもしれませんが...2012/12/06
Gummo
6
地質学者による火星ガイドブック。グーグル・アースで月や火星が見られることにまずビックリ。火星表面を撮影した超高解像度画像(付録の昔懐かしい赤青メガネで立体画像も楽しめます)を見ながら、50年後の火星旅行を疑似体験してみましょうという面白い企画です。ただし現実には、現在最高速のロケットを使っても、火星への往復旅行には1年弱かかるそうで、火星旅行が実現するのはいつのことやら。火星にはプレート運動がないため、高さ27kmのオリンポス山などスケールの大きい地形が何十億年も残っているというのが興味深かったです。2012/12/07
たくのみ
4
立体メガネが付録についているのです。立体的に浮き上がる火星のクレータや溶岩洞。すごーい。まるでじかに見ているみたい。 火星探査機「キュリオシティー」による分析の結果が報道され、生命の痕跡が見つかりそうな今、火星は大注目の場所ですね。2013/03/20