出版社内容情報
リーマン面とは、正則関数や有理型関数が定義できるような構造を持った空間であり、複素関数論における大変重要な概念である。本書は、リーマン面の基礎的な事柄を解説した、これからリーマン面を勉強しようという人のための手引書である。
まず最初に、リーマン面を導入し、それに付随した基礎事項を述べる。次に、リーマン面上の正則関数、有理型関数、調和関数、および微分形式の構成と性質などを解説する。最後に、被覆リーマン面、解析形成体、商リーマン面など、リーマン面の諸相を述べる。
『共立講座 現代の数学22 リーマン面』として1987年初版発行後、以来、長年にわたり多数の読者にご愛読いただいてまいりました。この度、多くの読者からの要望を受け単行本に改装し発行するものです。
目次
第1章 リーマン面の導入
第2章 三角形分割
第3章 関数の存在
第4章 閉リーマン面
第5章 放物型リーマン面
第6章 被覆面
第7章 リーマン面の一意化
付章 Jordan閉曲線について
著者等紹介
及川廣太郎[オイカワコウタロウ]
1953年東京大学理学部数学科卒業。専攻、複素函数論。東京大学教授。理学博士、Ph.D.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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