出版社内容情報
【解説】
鋼材の疲労き裂破壊についての実験・研究の成果をまとめた建築・土木・航空・船舶・各種プラント等の材料研究に関わる大学院レベル学生および関連企業研究者向けの書。繰返し荷重の1サイクル中に引張と圧縮の塑性域が形勢され,この領域でなされる塑性仕事が,疲労き裂発生・成長を支配していることを明らかにし,破壊力学と転移論的考察から,この領域寸法の具体的な推定手法を解説している。
【目次】
破壊力学の基礎と応用・板厚貫通疲労き裂の伝播挙動・疲労き裂の開閉口シミュレーション・疲労き裂成長課程とその寿命予測
目次
第1章 破壊力学の基礎と応用(破壊力学発展の歴史概要;応力拡大係数K値 ほか)
第2章 板厚貫通疲労き裂の伝播挙動(疲労強度研究の歴史概要;Parisの疲労き裂伝播則 ほか)
第3章 疲労き裂の開閉口シミュレーション(Newmanによるき裂開閉口モデル;弾完全塑性体の残留引張変形層を有するき裂開閉口モデル ほか)
第4章 疲労き裂成長過程とその寿命予測(疲労き裂発生・成長過程;疲労寿命予測のためのモデル化手法 ほか)
著者等紹介
豊貞雅宏[トヨサダマサヒロ]
1969年大阪大学大学院修士課程修了。1969年~1986年日立造船(株)技術研究所を経て現在、九州大学大学院工学研究院海洋システム工学部門教授。工学博士。専攻は溶接工学、破壊力学、材料強度学
丹羽敏男[ニワトシオ]
1986年長岡技術科学大学大学院工学研究科修士課程修了。1986年~1988年三菱自動車(株)乗用車技術センターを経て現在、九州大学大学院工学研究院海洋システム工学部門講師。工学博士。専攻は破壊力学、材料強度学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。