デザイン人間工学―魅力ある製品・UX・サービス構築のために

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デザイン人間工学―魅力ある製品・UX・サービス構築のために

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  • サイズ A5判/ページ数 199p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784320071926
  • NDC分類 501.8
  • Cコード C3050

出版社内容情報

昨今のユーザは,製品やサービスの単なる機能だけでは満足せず,+αの要素によって価値が高められたものでなければ受け入れない時代となっている。その+α部分を担うのが「デザイン」と「人間工学」である。
 モノやサービスを出せば売れるという時代は,「デザイン」と「人間工学」は別々に対応しても事足りた。しかし,現在のように,ユーザの微妙な感性,経験やストーリー性を考えたモノ作りが求められる時代になると,人間工学による「分析」とデザインによる「統合・可視化」を融合した「デザイン人間工学」が必要となる。
 デザイン人間工学のフレームワークを適用することにより,魅力・独創性のある製品・サービスの開発や開発時間の短縮を図ることが可能である。「構造化コンセプト」という人間工学のフレームワークに従って製品やサービスの開発・構築を行うことで,誰もが70点以上のアウトプットを期待できるようになる。
 優秀なデザイナーは頭の中で要求事項を構造化し,状況により要求事項のウエイトを変えることで対応している。「構造化コンセプト」はこのような優秀なデザイナーの有機的な造形やシステムをまとめる力をヒントに生まれたものである。
 本書ではこのデザイン人間工学による製品開発やサービス構築の方法を,具体的かつ実践的に解説する。

1章 デザイン人間工学とは
1.1 デザイン人間工学とは
  1 なぜデザイン人間工学なのか
  2 デザインとは
  3 人間工学とは
  4 デザインと人間工学を一体化する必然性
  5 ヒドノミクスの考え方
1.2 デザイン人間工学の構造
1.3 ユーザビリティとは
1.4 顧客─サービス提供者の関係
1.5 デザイン人間工学の方法
  1 デザイン人間工学のプロセス
1.6 デザインと人間工学を活用した事例
  1 株式会社セイバンのランドセル「天使のはね」
  2 株式会社ノーリツの給湯器のリモコン「RC-C001」
  3 タカラベルモント株式会社のデンタルチェア・ユニット「プレシア」
  4 タカラベルモント株式会社の電動理容椅子「レジェンド」

2章 マネージメント
2.1 リスクマネージメント
2.2 サービス運用のためのマネージメント
  1 システムの方針
  2 情報の共有化
  3 モチベーション
2.3 マネージメントの推進

3章 ユーザ要求事項
3.1 HMIにおける5側面
  1 身体的側面
  2 頭脳的(情報的)側面
  3 時間的側面
  4 環境的側面
  5 運用的側面
3.2 人間と機械との役割分担(割り当て)
3.3 ユーザ要求事項
3.4 ユーザ要求事項の抽出
3.5 直接観察法─ありのままを観察する
  1 観察する際のポイント
  2 人間とシステムの係わり合いを観察する
  3 俯瞰して全体を観察する
  4 システム・製品そのものを詳細に観察する
  5 観察される事象間の構造的把握
3.6 直接観察法─条件設定を行い観察する
3.7 間接観察法
3.8 3Pタスク分析を行う
3.9 5Pタスク分析を行う
3.10 グループインタビューを行う
3.11 タスクシーン発想法
3.12 許容範囲測定法
3.13 その他のユーザ要求事項の抽出方法

4章 コンセプト,可視化
4.1 構造化コンセプトの効用
4.2 構造化コンセプトを作る
  1 ボトムアップ式
  2 トップダウン式
4.3 可視化案をまとめる
4.4 身体モデルとメンタルモデルからデザインを行う
  1 身体モデル
  2 メンタルモデル
4.5 70デザイン項目を活用する
  1 ユーザインタフェースデザイン項目(29項目)
  2 ユニバーサルデザイン項目(9項目)
  3 感性デザイン項目(9項目)
  4 安全デザイン項目(6項目)
  5 エコロジーデザイン項目(5項目)
  6 ロバストデザイン項目(5項目)
  7 メンテナンスデザイン項目(2項目)
  8 その他(HMIデザイン項目,5項目)

5章 評価
5.1 評価の重要性
5.2 V&V評価
5.3 プロトコル解析
5.4 パフォーマンス評価
5.5 70デザイン項目によるチェックリスト
5.6 GUI用のチェックリスト
  1 概要
  2 活用方法
  3 GUIデザインチェックリストの活用事例
5.7 SUM
  1 概要
  2 SUMの活用方法.
  3 SUMの活用事例.
5.8 システムユーザビリティスケール
5.9 タスク分析を行う
5.10 有用性,便利性,魅力性による簡易評価
5.11 ユーザビリティタスク分析
  1 プロトコル解析を使う
  2 チェックリストを活用する
  3 タスク分析+FMEA
  4 タスク分析+チェック項目+FMEA
  5 状態遷移表を活用する
  6 HMIの安全に関して運用面から考える
5.12 REM
5.13 AHP
5.14 評価方法を使い分ける

6章 安全デザイン
6.1 安全デザインの基本的事項
6.2 デザイン方法の確立とデータベース化
6.3 問題点の抽出とデザイン・評価システムの構築
6.4 人間の特性
  1 情報入手
  2 理解・判断
  3 操作
6.5 HMIにおける5側面から考える
6.6 現場で問題点を抽出する
  1 直接観察をする
  2 安全デザインチェック項目で調べる
  3 タスク分析を行う
  4 誤操作と使いにくさ,分かりにくさの関係
  5 多様なユーザを考える
6.7 安全デザインを行う
  1 タスク分析の実施
  2 構造化コンセプトの構築
  3 安全デザインを行う
  4 安全デザイン(1):使われる環境を考える
  5 安全デザイン(2):誤認混同を起こさせない
  6 安全デザイン(3):ユーザの無意識の行動に対応できる
6.8 安全デザイン方法
6.9 デザインや製品の評価を行う

7章 デザイン
7.1 デザインの意味性
7.2 感性
7.3 UX
  1 UXに係る感覚
  2 UXにおける時間と空間
  3 UXの可視化
  4 UXの評価
7.4 意味性:社会性,機能性と物語性
  1 物語の種類
  2 物語をデザイン,評価する

8章 サービスデザイン
8.1 サービスについて
8.2 メインサービスとサポートサービス
  1 メインサービス
  2 サポートサービス
  3 品質要素と品質機能
8.3 サービスを構造的に見る
  1 B to Bの視点
  2 HMIの5側面からサービスを見る
  3 サービスのやり取りから見る
8.4 サービスデザインプロセス
8.5 サービスシステムの概要
  1 概要
  2 活用方法
  3 活用事例
8.6 サービスシステムの詳細
  1 ポジショニング
  2 ユーザ要求事項
  3 ユーザとシステムの明確化
  4 構造化デザインコンセプト
8.7 サービス品質と生産性の向上
  1 サービス品質の向上
  2 サービスの生産性の向上
8.8 可視化─サービスデザインの提供
  1 可視化
  2 サービスデザインの提供
8.9 サービスの評価
  1 サービス事前・事後評価法
  2 簡易サービスチェックリスト

9章 汎用システムデザイン
9.1 汎用システムデザインプロセス
9.2 システムの概要
  1 目的,目標の決定
  2 システム計画
9.3 システムの詳細
  1 ポジショニング
  2 ユーザ要求事項の抽出
  3 ユーザとシステムの明確化の作成
  4 構造化デザインコンセプトの構築
9.4 可視化
9.5 評価

10章 デザイン人間工学を活用した事例
10.1 背  景
10.2 大まかな方針
  1 目標・目的の決定
  2 システムの概要
10.3 詳細な方針
  1 ユーザ要求事項の抽出
  2 ユーザ要求事項のまとめ
  3 ユーザとシステムの明確化
  4 構造化コンセプト
10.4 可視化
  1 コンジョイント分析の検討
  2 コンジョイント分析の結果
  3 自転車の構造コンセプトとデザイン案
10.5 評価
  1 サービスの運用
  2 サービスの目的,目標の決定
  3 サービスシステムの計画

目次

1章 デザイン人間工学とは
2章 マネージメント
3章 ユーザ要求事項
4章 コンセプト、可視化
5章 評価
6章 安全デザイン
7章 デザイン
8章 サービスデザイン
9章 汎用システムデザイン
10章 デザイン人間工学を活用した事例

著者等紹介

山岡俊樹[ヤマオカトシキ]
1971年千葉大学工学部工業意匠学科卒業、東京芝浦電気株式会社入社。1991年千葉大学自然科学研究科博士課程修了。1995年株式会社東芝デザインセンター担当部長、(兼)情報・通信システム研究所ヒューマンインタフェース技術研究センター研究主幹。1998年和歌山大学システム工学部デザイン情報学科教授。学術博士。専門は人間工学(日本人間工学会認定人間工学専門家)、ユーザインタフェースデザイン、工業デザイン、ユニバーサルデザイン、製品開発、サービス工学、観察工学、デザインマネージメント、米国人間工学会(HFES)、ISO・TC159(人間工学)委員、Universal Access in the Information Society(UAIS)Journalのeditor他を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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1
人間工学による「分析」とデザインによる「統合・可視化」を融合した「デザイン人間工学」の研究手順解析。現在、製品やサービスの機能(ハード)に加え、使う際の経験や物語性(ソフト)も重要となっており、両者の統合で商品の価値が高められている。マネージメント、安全性、ユーザビリティ、コンセプト等が明確化され、ユーザの無意識の行動に対応できるまで作り込まれるデザイン。特にコンセプトが重要で、人対人のサービスを徹底するには行動規範を抽象化し、それを共有するのが手っ取り早いように感じた。2014/06/16

Hajime Komatsu

0
人間工学とデザインを繋いで、製品やサービスの開発に活かす方法を詳しくまとめてある。 どういう手順で、何に着目して進めていくかを考える上で非常に参考になる。 ユーザーの経験をデザインすること、必要なことを取捨選択しながら決めていくことなど、広く仕事に活用していけそうである。2015/11/15

Yuto Nakajima

0
評価項目、要求項目など全般2015/01/22

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