出版社内容情報
環境DNA技術と多数の応用事例について詳しく解説。今後の展望にも触れ,日本における「環境DNA学」発展への出発点となる一冊。
目次
第1章 環境DNA分析の概要
第2章 種特異的環境DNA手法
第3章 種特異的環境DNA手法の事例
第4章 環境DNAメタバーコーディング法
第5章 環境DNAメタバーコーディング法の事例
第6章 環境DNAを用いた大規模生態系観測:意義と展望
第7章 環境DNA技術の未来
著者等紹介
土居秀幸[ドイヒデユキ]
2005年東北大学大学院生命科学研究科博士後期課程修了。現在、兵庫県立大学大学院シミュレーション学研究科准教授、博士(生命科学)。専門は生態学
近藤倫生[コンドウミチオ]
2001年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。現在、東北大学大学院生命科学研究科教授、博士(理学)。専門は理論生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2022/10/06
Go Extreme
2
環境DNA分析の概要:環境DNA研究の歴史 分析手法の概要 性質と動態 種特異的環境DNA手法:研究例 種特異的検出・分析の流れと注意点 特定種・環境DNA分析の広がり 各種の検出技術と使い分け 種特異的検出が活きる場面 種特異的環境DNA手法事例:希少両生類研究とモニタリング コイ科魚類ハスの分布モニタリングと生物量推定 回遊魚研究とモニタリング 種内変異の検出 環境DNAメタバーコーディング法 環境DNAメタバーコーディング法の事例 環境DNAを用いた大規模生態系観測:意義と展望 環境DNA技術の未来2021/04/14
ぴょんpyon
0
環境DNA=「魚類、両生類、鳥類、哺乳類などマクロ生物から放出された生体外のDNA」の、とくに水域に放出されたDNAを扱う。和文で書かれた(おそらく)唯一の教科書。原理→研究事例の流れで丁寧な解説がなされる。事例では魚類のメタバーコーディングに使われるMiFishプライマーを用いた研究に詳しい。そのほか種特異的な検出の応用事例もある。いずれも方法論の記述と、結果の解釈、考察、課題点が事細かに書かれていて、まさにこれから環境DNA分析を始める人にとって最も参考になる情報となっている。2021/11/05