出版社内容情報
本書の狙いは、ソフトクリスタルの本質を理解しながら、その多様性と可能性を探ることである。
近年、原子や分子が三次元秩序をもって配列した高秩序な結晶でありながら、「蒸気にさらす」「軽く触れる」といったごく弱い刺激や環境変化に対して、色や発光などの目に見える変化を示す物質が続々と見いだされてきた。このような物質群を「ソフトクリスタル」という。本書では、ソフトクリスタルの基本的な概念を解説し、重要かつ最新の研究を紹介する。
目次
第1章 ソフトクリスタルとは(硬い結晶、柔らかい結晶;結晶の硬さ、安定性;パンデミック下の公民館と学校を結ぶ37公民館建築と住民参加―私の小さな物語49公民館職員をめぐる今日的課題―「つながりづくり」とその先を見据えて)
第2章 結晶について(結晶の定義と種類;分子結晶の成り立ち:分子間力;分子結晶の多様性:多形;結晶は変化する:相転移)
第3章 結晶の目に見える変化:色変化と形状変化(ものの色:光吸収、光散乱、発光;刺激応答性色変化:クロミズム;ベイポクロミズム;メカノクロミズム;形状変化:超弾性、強弾性、超塑性)
第4章 ソフトクリスタル最前線(集積発光性クロミック金属錯体結晶;ベイポクロミズムと物性との連動;フレキシブルに変形する分子結晶;刺激で動く分子結晶;化学発光する結晶;結晶構造予測)
著者等紹介
吉田将己[ヨシダマサキ]
2013年九州大学大学院理学府博士後期課程修了。現在、関西学院大学生命環境学部専任講師、博士(理学)。専門:錯体化学、光化学
加藤昌子[カトウマサコ]
1981年名古屋大学大学院博士前期課程修了。現在、関西学院大学生命環境学部教授、理学博士。専門:錯体化学、光化学、構造化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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