高分子基礎科学One Point
物性〈1〉力学物性

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  • サイズ B6判/ページ数 133p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784320044432
  • NDC分類 428.1
  • Cコード C3343

出版社内容情報

本書で取り上げる高分子材料の力学特性は,材料の強度や耐久性などの実用的な基本物性と深く関連している。高分子材料に特徴的な階層的な分子鎖凝集構造と粘弾的な性質は,力学物性に大きな影響を及ぼす。しかしながら,力学物性として変形特性,破壊特性,疲労特性,そして摩擦・摩耗特性までを系統的にまとめている書籍は少ない上に,いまだ解明されていない事象も多い。本書ではこのような高分子材料の力学特性の基礎を要点を絞ってわかりやすくまとまたものである。

第1章 高分子の特徴と力学特性

第2章 融点,ガラス転移,結晶化
2.1 融点
2.2 ガラス転移
2.3 結晶化

第3章 ゴム弾性
3.1 ゴムの特徴
3.2 ゴム弾性の熱力学

第4章 高分子の粘弾性
4.1 粘性
4.2 粘弾性
4.3 高分子溶液・融液の粘弾性
4.4 電気粘性効果
4.5 固体の粘弾性

第5章 高分子の塑性変形
5.1 高分子固体の応力歪み曲線
5.2 高分子固体薄膜の力学物性評価
5.3 降伏の力学的クライテリオン
5.4 降伏の速度論
5.5 クレーズ生成

第6章 破壊現象
6.1 高分子固体の強度と破壊の開始
6.2 高分子の破壊様式
6.3 高分子の破壊力学
6.4 高速変形による破壊衝撃破壊
6.5 エラストマーの破壊破断の包絡線
6.6 静的破壊クリープ破壊
6.7 繰り返し変形による破壊動的疲労破壊

第7章 摩擦・摩耗とスクラッチ特性
7.1 摩擦特性
7.2 耐傷つき性

第8章高強度・高弾性率高分子と複合材料
8.1 高強度・高弾性率高分子
8.2 高分子複合材料
8.3 ナノコンポジット

第9章 成形加工
9.1 成形加工の基本
9.2 成形方法

第10章 シミュレーション
10.1 はじめに
10.2 シミュレーションの手法
10.3 高分子の粘弾性への応用

目次

第1章 高分子の特徴と力学特性
第2章 融点、ガラス転移、結晶化
第3章 ゴム弾性
第4章 高分子の粘弾性
第5章 高分子の塑性変形
第6章 破壊現象
第7章 摩擦・摩耗とスクラッチ特性
第8章 高強度・高弾性率高分子と複合材料
第9章 成形加工
第10章 シミュレーション

著者等紹介

小椎尾謙[コジオケン]
1999年九州大学大学院工学研究科博士後期課程修了。現在、九州大学先導物質化学研究所准教授。博士(工学)

高原淳[タカハラアツシ]
1983年九州大学大学院工学研究科博士後期課程修了。現在、九州大学先導物質化学研究所所長・教授。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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