出版社内容情報
本書は,取り上げた材料のほとんど全てを身近に見聞きする有機化合物とし,また,日本独特の教育素材として,ベニバナやムラサキの色素成分,吟醸酒の香気成分などの話題も取り上げた。
有機化学と私たちの生活・有機化学の基礎・分子中に窒素を含まない有機化合物・分子中に窒素を含む有機化合物・有機高分子化合物
目次
第1章 有機化学と私たちの生活(衣食住と有機化合物―衣食住と有機化学の関係;毒と薬と有機化合物―毒や薬の正体の多くは有機化合物 ほか)
第2章 有機化学の基礎(有機化合物を構成する元素―C、H、O、N、S、Pでほとんど全部;原子の構造―共有結合について ほか)
第3章 分子中に窒素を含まない有機化合物(脂肪酸とポリケチド類―食用油やセッケンの正体を知る;糖質―まずはグルコースを理解する ほか)
第4章 分子中に窒素を含む有機化合物(アミノ酸とペプチド―カニの甘味、昆布のうま味の正体;アルカロイド―イノシン酸からLSDまで ほか)
第5章 有機高分子化合物(漆―重合により生成する堅牢な塗装;多糖類―単糖類の重合により生成する高分子 ほか)
著者等紹介
船山信次[フナヤマシンジ]
1951年仙台市生まれ。1975年東北大学薬学部卒業。1980年東北大学大学院薬学研究科博士課程修了、薬学博士。その後、イリノイ大学薬学部Research Associate、東北大学医学部細菌学教室研究生、(社)北里研究所微生物薬品化学部研究員、同室長補佐、東北大学薬学部生薬学教室助手、同専任講師、青森大学工学部生物工学科助教授、同教授を経て現在、日本薬科大学教授(漢方薬学科)。生薬学、薬用植物学、天然物化学および抗生物質学専攻、Pharmaceutical Biology(USA)副編集長
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