出版社内容情報
丁寧な語り口と豊富な確認問題で、現代的な量子力学をはじめて学ぶための入門書
前半ではディラックのブラ・ケット記法をベースとする演算子形式を用いて、量子力学の枠組みを初学者向けに分かりやすく解説。ブラ・ケット推しの著者による実況中継スタイルの解説と豊富な確認問題により、理解と確認を繰り返しながら読み進めることができる。
後半では演算子形式から波動形式の量子力学へと移行し、シュレーディンガー方程式を解析していく。このような流れで学ぶことで、計算の煩雑さに惑わされることなく、量子力学の考え方のエッセンスを習得することができる。最後の章では、発展的な題材として共鳴状態・超対称量子力学の基礎・PT 対称性を持つ模型などについても解説。
目次
第0章 導入
第1章 準備―量子力学の記述法
第2章 量子力学の枠組み
第3章 連続変数の量子力学
第4章 シュレーディンガー方程式の解析
第5章 進んだ話題
補遺A 線形代数の復習
補遺B 特殊関数
著者等紹介
初田泰之[ハツダヤスユキ]
2009年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了、博士(理学)。現在、立教大学大学院理学研究科物理学専攻准教授。専門、数理物理学、場の量子論、超弦理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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