出版社内容情報
人はなぜカルトに魅かれるのか。家族がカルトに入ったときどうするべきか。現代の病理「カルト」に立ち向かうための必読マニュアル!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
72
フランス革命で初めて「人権宣言」をしたことによりフランスはカルト問題が進んでる国であるという。フランスのカルトを分析し日本のカルトやそれに属するものにあてはめられた例などにより、現代日本の病理は身近に潜んでいることを感じてしまう。誰しもが思い当たる節や今思えばあれはがあるはずである。社会学としても面白い一冊。2018/02/27
金吾
18
カルトに関する考察や説明は面白かったです。カルトの見分け方は良かったです。2023/12/08
B.J.
5
●カルトが自分を正当化するときの謳い文句はいくつかのタイプがある。 :新しさ :差位性 :終わりのない進歩 :イニシエーション :速さ :現実システムの放棄 ●「ヨハネの黙示録」と並んで終末論によく引用されるのは、「ダニエル書」。 ●カルトのリーダーにとって、「終末の予言」はメンバーを動かすために、いたって便利な口実。 ●本物の宗教は、救いの道程の地図を提供してくれるだけで、目的地に運んでいってくれるわけではない・・・本文より2020/02/18
CCC
5
何がカルトでどこからが宗教なのか? その線引を考えさせてくれるいい内容。カルトの定義にはっきりしたものはないけれど、それを考える必要はあると心から思った。今の日本は何でもかんでも十把一絡げにしすぎていて、いざ宗教について語るとなると、正しい正しくないの判断でしか物事を言えなくなっているように思える。しかしその前に、もっと基準について考えるべきじゃないだろうか。本書はそのための有用な補助になると思う。何が有害なのか。自分で考えることの出来る余裕さえあれば、カルトに大火傷させられることはそうないはず。2012/10/02
烟々羅
4
信じられ難い速読、vol.4 (だっけ?)中に書いてある日本のカルト文化も、アンチテーゼとなるフランスの宗教も、どちらもすぐ脇で観察してて馴染みあるからな。とはいえ15分足らずで読み終わるってのは、さすがに観察しすぎ、馴染みすぎじゃね?2011/11/30