出版社内容情報
本書は,実に多彩かつユニークなトピックが取り上げられている。特に,磁気センサや電気双極子モーメントといった素粒子や固体物理学に共通した重要な問題も含まれている点はユニークである。実験科学者によって書かれていることもあり,多くのイラストを交えながら解説されているため,単なる式の羅列からなる専門性の高い教科書に比べると初学者でも理解しやすい内容となっている。すでに一度原子物理学を学んだ読者でも,より直観的な理解を深めることができるだろう。また,全体を通して,問題提起―ヒント―解答という独特の形式で構成されているため,読者は常に問題意識と知的好奇心を維持して読み進めることができるだろう。
[原著:Atomic Physics: An Exploration through Problems and Solutions 2nd. Ed.]
目次
1 原子および原子エネルギー準位内の相互作用
2 電場、磁場、光の中の原子
3 光と原子の相互作用
4 電場・磁場中の原子と光の相互作用
5 原子同士の衝突
6 レーザー冷却された原子
7 分子
8 実験技術
9 さまざまなトピックス
著者等紹介
清水康弘[シミズヤスヒロ]
1977年生。2005年京都大学大学院理学研究科博士課程修了、博士(理学)(京都大学)、理化学研究所基礎科学特別研究員。2007年名古屋大学高等研究院特任講師。2011年‐現在名古屋大学大学院理学研究科講師。専門は核磁気共鳴(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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