内容説明
文章題を理解するために、始めに、未知数(Unknown)と与えられたデータ(Given Data)を書き出す。代数学的に問題を解くだけでなく、コンピュータ・スクリーン上で視覚的に解いてみる。頭の中にあるデータベース中からルールを検索して、組み合わせて問題を解いていく。
目次
3つの問題解決テクニック
高校数学のレビュー
需要と供給の分析
国民所得決定問題
IS‐LM分析
利息と利子に関する問題
微分の演習
1変数関数の最適化問題
指数と対数の微分演習
指数関数の最適化問題
偏微分の演習
多変数関数の最適化問題
多変数関数の制約付き最適化問題
著者等紹介
白田由香利[シロタユカリ]
1981年学習院大学理学部物理学科卒業。1989年東京大学大学院理学系研究科情報科学専門課程博士課程修了。2001年学習院大学経済学部経営学科助教授。現在、学習院大学経済学部経営学科教授・理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TORUMA
1
経済学とは無縁の身であるが、ラグランジュの未定乗数法がどういうものなのか、理工学書の説明ではさっぱりわからなかったので読んだ。本書は経済学の知識が無くても何の問題なく読め、具体的例題を通して概念を掴むことができる。その他、理工系の数学ではあまり取り上げられない事柄も易しく学べてためになる。副題に掲げる解法テクニックは、数学が相当苦手な人を対象とするのもので、理工系分野を専攻とする人には、既に処方箋となるような時期は過ぎ去っている。しかし、こういうプロセスについて改めて考えてみることは大事であろう。2020/02/12