出版社内容情報
【解説】
本書は,数値計算の数学的理論について,その基本原理を中心に平易に解説したもので,初版刊行(1973年9月)以来,数理・情報系の多くの大学生や関連技術者に好評を博してきた。現在,数値計算はコンピュータの担う仕事の上でますます重要な部分を占めており,産業や科学技術の進歩に不可欠で重要な役割を果たしている。今回,そのような観点から,数値解析のその後の発展,および初版本の内容に対して寄せられた貴重なご意見などを踏まえて内容を刷新。また,その応用を通して必要最小限の関数解析の知識が習得できるようにも配慮している。
【目次】
連立1次方程式・非線形方程式・行列の固有値問題・数値積分・常微分方程式
内容説明
本書は数値計算の数学的理論を解説する目的で書かれたものである。
目次
第1章 連立1次方程式
第2章 非線形方程式
第3章 行列の固有値問題
第4章 関数近似
第5章 数値積分
第6章 常微分方程式
著者等紹介
森正武[モリマサタケ]
昭和36年東京大学工学部応用物理学科卒業。専攻、数値解析。現在、東京電機大学理工学部数理科学科教授、京都大学名誉教授、筑波大学名誉教授、工学博士
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感想・レビュー
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Q
3
線形代数/固有値/関数近似/数値積分/微分方程式などをソフトウェアで書かねばならなかったときに読むべき本。仕事でコレスキー分解や行列の固有ベクトルを生のC言語で実装せねばならなくなったので読んだ。残念ながら数式アレルギーの僕には読むのが辛かった。また式で計算内容を解説してくれているが、実際には計算誤差を小さくするために極小な浮動小数点数をゼロに丸める必要もあるらしく、本書だけでは現実的な実装を作るには不十分だろうと感じた。一方で全くゼロから数値計算ライブラリを作らねばならない人には本書は道標になるだろう。2019/12/23
枕流だった人
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柏市立図書館 2版