出版社内容情報
東京大学教養学部で2011年度に開講された学生(1-2年生)向け講義をまとめたものです。放射線にどう向き合っていくべきか、その判断材料となるべき基礎知識について、少し専門的なところまで含めて説明。中川恵一[執筆協力]
「放射線」全般について、本書を読めば、最低限必要な知見を得ることができる内容になっています。
また、講義や一般講演会、NHK番組の経験、寄せられた意見・質問を丁寧に解説したQ&A集を収録しています。
また、理工系の大学生、中学・高校の理科教諭をはじめ、放射線を多角的に理解したいと考えている方などに、おすすめできる一冊です。
1章
内容説明
「放射線とは何か」から説き起こし、その性質や、測定の仕方、人体や生物・農業への影響と防護、有効な利用の仕方まで、日常生活や原発事故にかかわる具体的な例をあげながら解説。
目次
1章 放射線とは?―放射線入門
2章 放射線の性質―放射線物理学1
3章 原子力発電で生みだされる放射性物質―原子核物理学・原子力工学
4章 放射線量の評価―放射線物理学2
5章 放射線の測り方―放射線計測学
6章 環境中の放射性物質―環境放射化学
7章 放射線の細胞への影響―放射線生物学
8章 放射線の人体への影響―放射線医学
9章 放射性物質と農業―植物栄養学・土壌肥料学
10章 放射線の防護と安全―放射線防護学
11章 役に立つ放射線―放射線の利用・加速器科学
Q&A
著者等紹介
鳥居寛之[トリイヒロユキ]
東京大学大学院総合文化研究科助教。博士(理学)。1970年生。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了後、スイスのCERN研究所にて在外研究員。専門は粒子線物理学、とくに反陽子やミュー粒子を含む原子の実験研究。東京大学教養学部の放射線講義の企画責任者
小豆川勝見[ショウズガワカツミ]
東京大学大学院総合文化研究科助教。博士(学術)。1979年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専門は環境分析化学。福島第一原子力発電所事故以来、原発周辺を含め各地で環境試料のサンプリング、核種の解析を行っている
渡辺雄一郎[ワタナベユウイチロウ]
東京大学大学院総合文化研究科教授。理学博士。1958年生。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。専門は生命環境応答学、植物が環境の変化に適応する機構についての遺伝子研究。現在、東京大学教養学部の放射線取扱主任者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鍵
瀧本往人
スマ
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