出版社内容情報
「認知バイアス」という言葉が注目を集めています。認知バイアスは「思考のゆがみや偏り」のことで,誰にでも存在するものです。
たとえば,性格テストや占いなどの診断結果を見て「自分にあてはまっている」と思ったことはないでしょうか。行動にも認知バイアスは影響します。「限定品」とわかると,それまで欲しいと思っていなかった商品でも,つい買ってしまうことがあります。そのほかにも,人は,自分が知っていることは他の人も知っているはずだと思う傾向があります。このようなバイアスは,人間関係に影響をおよぼします。
このように,認知バイアスはさまざまな場面でみられますが,自分ではなかなか気づくことができません。しかし,どんな認知バイアスがあるかを知っておくことで,いざというとき,バイアスにうまく対処することができるでしょう。
本書は,認知バイアスを場面に応じて大きく六つに分類し,実験や調査などのエビデンスとともにわかりやすく解説しました。みなさんの日常にこの本を役立てていただければ幸いです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
127
人事研修等でバイアスの話を、たまに聞くので読みました。 しかし何にでも、バイアスがかかると思いますが、バイアスフリーの人は存在するのでしょうか❓ https://www.newtonpress.co.jp/book/Daizukan/241025_bias.html2024/10/16
まえぞう
19
久しぶりの大図鑑シリーズです。多くが行動経済学につながるような心理バイアスの話しですが、最終章はむしろベイズ統計で出てくるような話題です。全体に実生活で行き当たりそうな例が多いので、興味深く読めました。2024/10/27
nem-nem
6
バイアスという言葉がなぜか気になっていて読んでみた。プロローグには、認知バイアスとは「思考のゆがみや偏り」「考え方のくせ」と書いてある。そういったものを研究している学者の方によって名付けられたものなど、バイアスがこんなに多数、大図鑑になるくらいあるわけだ。自分にも無意識にやっている行動や言動があるなと気づかされる。いつの間にか思い込みに縛られているケースもよくあるということ。 ときどきは冷静になって立ち止まってみるのもよさそうだ。2025/04/18
アルクシ・ガイ
5
「モンティ・ホール問題」がさっぱりわからない。「シンプソンのパラドックス」はそうなるのは分かるが、なぜそうなるのか考えると夜も眠れなくなる。2024/11/24
solt152152
4
たまたまブックオフで見つけた本。 認知バイアスは、はまるのではなく、はめる側にまわりたい。2025/03/31