出版社内容情報
21世紀の「知」の全体像を明らかにする!
「知識科学」とは、自然科学、人文科学、社会科学などの個別学問分野を大きく「知識」という枠組みの中で捉え直し、来るべき社会のあり方を提示しようとするもの。、コミュニケーション、組織経営から複雑系、遺伝子情報、アートにいたるまで、知識科学の幅広い領域をキーワードごとに気鋭の研究者が解説し、ビジネスやコミュニティーの未来の可能性を示す。
監修:北陸先端科学技術大学院大学・知識科学研究科
Chapter 1. 知のダイナミクス-企業やコミュニティーの変革を促す視座
内容説明
社会学から情報科学、生命科学にいたるまで、ここにはもっとも新しくトータルな「知」の最良の成果がある。「知識科学」への画期的な入門書。
目次
1 知のダイナミクス―企業やコミュニティの変革を促す視座(知識創造企業;SECIモデル ほか)
2 知のエレメント―意味と発生の理論的なしくみ(情報と知識;外在主義 ほか)
3 知のメソドロジー―創造する方法の展開(システム方法論;ファジィモデル ほか)
4 知のエンジン―コンピューティングによる知識創生(発想支援システム;発散的思考支援システム ほか)
5 知のオデッセイ―遺伝子から地球環境まで 拡張する研究領域(モード2;知識経済 ほか)
著者等紹介
杉山公造[スギヤマコウゾウ]
知識科学研究科教授知識構造論。1945年生。1974年名古屋大学理学博士。知識科学は、理論枠組、方法、応用事例の研究にまたがる総合科学であるという考え方を背景に、知識創造支援学、ヒューマンインタフェース、システム知識学の3つの方向で幅広く研究。最近、「街道知識学」を始めた
永田晃也[ナガタアキヤ]
知識科学研究科助教授。研究開発プロセス論。1959年生。1986年早稲田大学経済学修士。イノベーション・システムの制度分析を中心に、科学技術政策と技術経済に関連する多様な研究テーマを扱う。現在の関心は知的財産マネジメントの日米比較、および社会システムにおける複雑性の縮減メカニズムの解明
下嶋篤[シモジマアツシ]
知識科学研究科助教授。知識構造論。ATRメディア情報科学研究所客員研究員。1962年生。1992年インディアナ大学Ph.D.。専門は認知科学、分析哲学、論理学。広義の意味論をテーマとし、言語的表現のみならず、グラフィカルな表現やその他の非言語表現が思考を助けたり、コミュニケーションを媒介したりする機能を研究
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