出版社内容情報
【性差はある。だが女脳/男脳は存在しない。】
30分間、ストレスを受けたからといって、あなたの生殖器が女性から男性へ、男性から女性へと変わることはありえない。だが、このありえないことが脳の神経細胞では起こりうる。脳はホルモン、ストレス、薬物、環境などあらゆる影響を受けて驚くほど柔軟に変化する。脳に見つかる男女間の平均的な性差は、現れてはまた消える。だから、脳に性別はないのだ。人の脳は、一人ひとり異なっており、様々な特徴の入り混じる《モザイク》になっている。
【人間の脳や心の複雑さは女/男という二分法ではとらえきれない。】
画期的な「脳モザイク論」で脳の性差をめぐる議論に一石を投じた気鋭の神経科学者が、性別とジェンダーに対する固定観念を打ち砕くサイエンス読み物。9か国で刊行が決定している注目の書。
内容説明
人間の脳や心の複雑さは、女/男という二つの枠ではとらえきれない。わたしたちの脳はみな、様々な特徴の入り混じる“モザイク”なのだ―気鋭の神経科学者が、性別とジェンダーに対する固定観念を打ち砕く。
目次
1 性別と脳(覚醒;ねじ曲げられた事実の歴史 ほか)
2 人間はモザイク(変化する脳;性別がすべてではない ほか)
3 ジェンダーの何が問題か(男女というバイナリーから多様性のモザイクへ;ジェンダーという幻想 ほか)
4 ジェンダーのない世界へ(ジェンダーという神話にどう対処するか;混ざり合うジェンダー ほか)
著者等紹介
ジョエル,ダフナ[ジョエル,ダフナ] [Joel,Daphna]
神経科学者(Ph.D.)。イスラエルのテルアビブ大学神経科学・心理学教授。心理科学部の博士号委員会の委員長を務める。人間と動物の行動の脳メカニズムが専門。ハーバード大学、スタンフォード大学、プリンストン大学等でも講義を行なった。膨大な量の脳スキャン画像の解析からアンケート調査まで、幅広い手法を用いて研究を行っている。初の著書は、『ジェンダーと脳―性別を超える脳の多様性』
ヴィハンスキ,ルバ[ヴィハンスキ,ルバ] [Vikhanski,Luba]
サイエンス・ライター。イスラエルのワイツマン科学研究所勤務ニューヨーク大学の科学・健康・環境にかんするレポーティング・プログラムを修了し、『ニューヨーク・タイムズ』紙や『ネイチャー・メディシン』誌などに寄稿
鍛原多惠子[カジハラタエコ]
米国フロリダ州ニューカレッジ卒業(哲学・人類学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。