出版社内容情報
日本の海にいる、不思議で美味しい生き物
日本の海に、とっても不思議なイカがいるって知っていますか?
富山湾ではホタルイカが名物、ホタルイカ漁がさかんに行われています。
漁船が網をしかけた場所に到着すると、漁師さんが網を引き上げ始めます。
船の明かりを消してもらうと……
網の中が、青い小さな光でいっぱいです!
ホタルイカは、ふだんは水深200メートルをこえる深海でくらしています。
それが、富山湾では毎年3~5月の夜になると、メスが産卵のために海面近くにやってくるのです。
ホタルイカには、もうひとつの不思議があります。
それは、産卵を終えたホタルイカが、深い海にもどれずに、海岸に大量に打ち上げられてしまうのです。
この現象は「ホタルイカの身投げ」とよばれています。
そのようすは、まるで青い光の波がおしよせてくるようです。
産卵におとずれるホタルイカは数百万匹。
それぞれがたくさんの卵を生みます。
おとなになれるのは、その中のわずかですが、次の世代はしっかり残されていて、また翌年の春にもどってくるのです。
街のすぐ近くの海で、毎年くり返される、ホタルイカの不思議な現象を通じて、人と生き物の関わりを考える写真絵本です。
【編集担当からのおすすめ情報】
とても美味しく、私も大好物のホタルイカですが、どんな生き物なのか、改めて勉強になりました。
「食材」としてのホタルイカ、「生き物」としてのホタルイカ。ホタルイカの知識が満載の写真絵本です。
食卓で、海辺の自然観察で、ぜひご覧いただけたら幸いです。
内容説明
日本の海にいるとっても不思議で、おいしい生き物、富山湾のホタルイカ。
著者等紹介
阿部秀樹[アベヒデキ]
1957年神奈川県藤沢市生まれ、鎌倉稲村ケ崎育ち。海が目の前という環境に生まれ、海を遊び場として成長。22才の時にダイビングに出会い水中写真を始める。サラリーマン時代にフォトコンテストにおいて数々の賞を受賞した後、水中写真家として独立。水中生物の生態撮影が得意分野で100種に渉る生態行動を追いかけているほか、イカタコ類の撮影では国内外の研究者と連携して貴重な撮影をおこなっている。「里海」や月光による水中撮影など、多様性に溢れる日本の海の風景と、そこに暮らす人々や生き物の姿を撮影している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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