愛するということ

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愛するということ

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  • サイズ 46判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314011778
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「愛するということ+生きるということ」セット商品はこちら

読み継がれて60年――
世界的ベストセラーに30年ぶりに訳文に大幅に手を入れた、改訳・新装版!

※朝日新聞書評欄「売れてる本」(2021年2月20日)で紹介されました!

◆各界の方々からのメッセージ
池谷裕二(脳研究者・東京大学薬学部教授)
愛について哲学し、愛の技術と理論を学び、そして、愛する練習を繰り返す――。そんな本はほかにはありません。ときに手厳しい言葉も綴られますが、著者が私たち読者のことを愛してくれている証拠です。

小谷野 敦(比較文学者・作家)
間違えてはいけない。これは「愛されるということ」ではない。この本をいくらよく読んで何かを実行しても、好きな相手から好かれるようにはならない。そういう勘違いさえしなければ、読んでもよい。

姜 尚中(政治学者)
愛に飢えながら、愛を語りえないわたしたちの不幸。それは、愛が歪んだナルシシズムと利己心の別名になっているからだ。愛するということは、自己への信頼と他人の可能性への信頼にもとづく最も人間らしい技術にほかならないことを知ったとき、愛は輝きを増し、そしてわたしの希望となった。本書によってわたしは救われたのだ。

菊地成孔(音楽家・文筆家)
「愛ってこんなに面倒くさいものなの?」と思うでしょうけれども、こんなに面倒くさいんです。あらゆる愛の実践が、歌の歌詞だけになってしまった現代に残された、今となっては喰えないぐらいにキツイ本です。「ずっとそばにいるよ」とか「声聞けないと死にそうだよ」とかいった言葉に本気でグッと来るような人は、読まない方が良いかもしれません。

岸見一郎(哲学者)
高校生の時に初めて知ったフロムの著作の中で、もっとも大きな影響を受けたのが『愛するということ』である。「愛は技術なのか」。にわかには答えを出せないこの問いをフロムと共に粘り強く考え抜いてほしい。

武田砂鉄(ライター)
愛というのはね……なんてアナタに語り始める人がいたとしたら(しかも偉そうに!)、この本のことを思い出しましょう。そう簡単に語れるものじゃないってことを、思い出すことができます。

谷川俊太郎
『愛するということ』を、若いころは観念的にしか読んでいなかった。再読してフロムの言葉が大変具体的に胸に響いてくるのに驚いた。読む者の人生経験が深まるにつれて、この本は真価を発揮すると思う。

出口治明(APU<立命館アジア太平洋大学>学長)
愛は幸福に生きるための技術である。学生時代に初めて本書を手にした時の感動が蘇る。愛とは信念の行為であり愛の技術を習練するには知力と努力が必要だ。ステイホームの今こそ、孤独を癒す愛の技術を学んで欲しい。

平野啓一郎(小説家)
確かに、古びてしまった点もある。しかし、それを選り分ける批評的な手作業は、却って深く、読者に、現代の愛を考えさせる。「愛の技術」を説く本ではあるが、文明論でもあり、私たちの困難を理解しつつ、鼓舞してくれる。

弘中綾香(テレビ朝日アナウンサー)
寂しい独り者が読むものだと思わないでほしい。家族がいる人や、パートナーと上手くいっている人であっても、本当に自分はその人のことを愛せているか、この本を読んだ後に自問自答してほしい。愛するということを、生まれながらに出来る人なんていないのだから。

ブレイディみかこ(ライター・コラムニスト)
本書の英題は『The Art of Loving』。ARTは芸術のほか、技術、能力などを意味する。この本は「落ちる」感情ではなく、「踏み込む」意志から始まる愛のARTを語っている。その追求こそ、これからの人間と社会の進むべき道だろう。

文学YouTuberベル
「愛なんて、学校で習っていないからわからない!」と冗談をかます私に本気でぶつかってきた一冊だった。読んだ多くの人はこう思うだろう。「自分はまだ本当の愛を知らなかった」と。

ミッツ・マングローブ(歌手・タレント)
私のように主体性や自己肯定力の低い者にとって、愛とは、とめどない勘違いと妥協と失望の連続であり、それらを乗り越える気力や相手への情があるかないかを自分に問いただす作業だった。愛というこの世でもっとも面倒くさいアクトを習練し、こなし続けることで、これまで見えなかった自分を知れるかもしれない。

森 まゆみ(作家)
初読の学生時代、私はカップルの片われで、「愛されること」ばかり考えていた。結婚、出産、育児、離婚、市民運動、更年期障害、老いの自覚を経て再読し、この本が何百倍も広く深い、生きる意味を照らす鏡であると思えてきた。


■時代に合わない表現・用語などを変更
旧:異性愛 → 新:恋愛     旧:兄弟愛 → 新:友愛
旧:月賦 → 新:カード払い   旧:冷感症 → 新:不感症
旧:前世紀、今世紀 → 新:一九世紀、二〇世紀

■さらに読みやすくわかりやすい訳にブラッシュアップ
〈旧〉
愛するという技術についての安易な教えを期待してこの本を読む人は、きっと失望するにちがいない。そうした期待とはうらはらに、この本が言わんとするのは、愛というものは、その人の成熟の度合いに関わりなく誰もが簡単に浸れるような感情ではない、ということである。

〈新〉
愛するという技術についての安易な教えを期待してこの本を読む人は、がっかりするだろう。この本は、そうした期待を裏切って、こう主張する――愛は「その人がどれくらい成熟しているかとは無関係に、誰もが簡単に浸れる感情」ではない。


〈旧〉
生まれてはじめて、合一感、共有意識、一体感といったものを知る。

〈新〉
生まれてはじめて、他者との結びつき、分け合うこと、一体感といったものを知る。

★対になる装丁で、フロムの代表作『生きるということ 新装版』を同時刊行★


【著者】 エーリッヒ・フロム (Erich Fromm 1900~1980年)
精神分析に社会的視点をもたらし、いわゆる「新フロイト派」の代表的存在とされた。真に人間的な生活を可能にする社会的条件とは何かを終生にわたって追求したヒューマニストとしても知られる。著書に『自由からの逃走』『破壊』『悪について』『ワイマールからヒトラーへ』『反抗と自由』ほか多数。

【訳者】 鈴木晶 (すずき・しょう)
法政大学名誉教授。著書に、『フロイトからユングへ』『フロムに学ぶ「愛する」ための心理学』ほか多数。

内容説明

30年ぶりに訳文に大幅に手を入れた、改訳・新装版!

目次

第1章 愛は技術か
第2章 愛の理論(愛、それは人間の実存の問題にたいする答え;親子の愛;愛の対象)
第3章 愛と現代西洋社会におけるその崩壊
第4章 愛の習練

著者等紹介

フロム,エーリッヒ[フロム,エーリッヒ] [Fromm,Erich]
1900年、ドイツ・フランクフルトに生まれる。ハイデルベルク、フランクフルト、ミュンヘンなどの大学で学んだのち、ベルリンで精神分析学を学ぶ。フランクフルト社会研究所を経て、1933年アメリカに渡り、のちに帰化。イェール、ミシガン州立、ニューヨークなどの大学で教鞭をとり、さらにメキシコに移住。1980年没。フロイト理論にマルクスやヴェーバーを接合して精神分析に社会的視点をもたらし、いわゆる「新フロイト派」の代表的存在とされた。また、真に人間的な生活とは何か、それを可能にする社会的条件とは何かを終生にわたって追求したヒューマニストとしても有名である。しだいに、禅や東洋宗教へも関心を深めた。著書多数

鈴木晶[スズキショウ]
1952年、東京に生まれる。東京大学文学部ロシア文学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程満期修了。法政大学名誉教授。専攻は文学批評、精神分析学、舞踊学。著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

29
どんな形であれ愛には多少なりとも狂気的な想いが含まれるものなのだろうけれど、そうした感情について理知的に論理的に思考し説いてくれるフロム。愛するということは技術であり能動的な行いであるということ。誰かに何かをしてほしい、自分を気にかけてほしいという願いは愛ではなくただの欲望だ。ただただ与えること。何も望まずに、誰かがただ在ることのみを願い喜び続けること。一朝一夕で至れるわけではない。きっと人はみな人生を通してその技術を磨き上げていかなければならない。2020/11/24

ネジ

25
★★★★★ 愛は自然発生するものではなく、技術であるとし、その理論と習練を語った内容。真に人を愛する人は現代において稀な存在なのだと知った。 ①母親の愛:無条件に与えられるものであり、子どもは自分の無力さを感じる。 ②父親の愛:思考と行為を導く命令であり、子どもの行為の動機は父親からの承認である。 ③成熟すると親からは自由となり、自身が自身の親となる。成熟した人間だけが人を愛することができる。現代人は親の愛が欠如し未成熟なまま、相手に偽の愛を求める。それは、資本主義社会上ではごく自然な現象である。2023/11/05

みるきー

17
愛するということは、与えること。与えることは、自分の表現方法の中でも高次で生産的な活動。 これは、駆り立てられるものではなく、内発的で能動的なものである。感情的では無く、意志や信念に基づいたもの。 また、ある対象だけを愛することは、利己的な存在が自分と2人分なっただけ。人が最も恐れ、愛を求める理由である孤独からは解放されない。 地球上の全ての人を同じように愛し、与えることでナルシズムと対極である客観性を身につけ、冷静に、生産的に人に与えることが出来る。愛するという行動ができるようになる。 2021/11/29

双海(ふたみ)

17
西村由紀江さんのピアノ曲「手紙」を聴きながら。著者曰く、愛とは技術である。よって、医学生が医術を学ぶように、人は愛を学ばなければならない、と。愛とは何よりも与えることで、もらうことではない。大いに賛同する。また、孤独についても触れられており、福永武彦の随想を思い出した。2021/04/02

ゆう

15
「愛は技術である」 人生で何度も再読しなければならない名著。愛、特に恋愛と友愛の違いがわからず救いを求めるように購入した。恋は落ちるものではなくて友情の延長線上に存在するとか、一目惚れは相手を偶像化しているから真実の姿に気付くと失望して新たな偶像を探し求めてしまうなど様々な愛の分析がなされている。特に恋は落ちるものではないという考えが私の考えと一致していて肯定感を得られた。賛成する内容が殆どだが、両親で子育てする現代において、母と父の教える内容の分担については反対したくなった。能動的に善く生きようと思う。2023/09/16

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