出版社内容情報
意識は0.5秒遅れてやってくる。
意識は過大評価されてきた。意識は自分が行動を制御していると感じているが、それは錯覚だった。人間生活の中で意識が多大な役割を担うというのは幻想だったのだ。
本書は、マクスウェルの魔物の話からエントロピー、情報、コミュニケーション理論、心理学、複雑系までの最新の科学の成果までを駆使し、人間の心に迫り、意識という存在の欺瞞性を暴いた力作。
10/6毎日新聞に書評掲載。「この本は多くの分野から各種の資料を博引旁証し、領域を超えて新しい知見を関連づけている。」張競明治大学教授。
本書に寄せられた賛辞から
内容説明
マクスウェルの魔物の話からエントロピー・情報理論、心理学・生理学、複雑系の概念までも駆使して「意識」という存在の欺瞞性を暴いたデンマークのベストセラー、待望の邦訳。
目次
第1部 計算(マックスウェルの魔物;情報の処分;無限のアルゴリズム;複雑性の深さ)
第2部 コミュニケーション(会話の木;意識の帯域幅;心理学界の原子爆弾;内からの眺め)
第3部 意識(〇・五秒の遅れ;マックスウェルの「自分」;ユーザーイリュージョン;意識の起源)
第4部 平静(無の内側;カオスの縁で;非線形の線;崇高なるもの)
著者等紹介
ノーレットランダーシュ,トール[ノーレットランダーシュ,トール][Norretranders,Tor]
1955年コペンハーゲン生まれ。ロスキレ大学で環境計画と科学社会学の分野で修士号取得。デンマーク工科大学に勤めたのち、科学ジャーナリストとして、新聞・雑誌、テレビ・ラジオなどで広く活躍。スカンジナビアを代表する科学評論家として知られてい。十数点の著書があり、なかでも『ユーザーイリュージョン―意識という幻想』はデンマーク語版で500ページを超える大著にもかかわらず、13万部もの空前の売り上げを記録(人口比で換算すると日本では250万部に相当)、8ヶ国で翻訳・出版された。’85年デンマーク作家協会からノンフィクション賞受賞、’88年デンマーク出版クラブから普及賞受賞
柴田裕之[シバタヤスシ]
1959年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科・アーラム大学(米国)心理学科卒業
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感想・レビュー
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