出版社内容情報
1998年度 アップジョン医学記事特別賞 受賞
《内容》 出生前診断、難病と遺伝子診断、DNA親子鑑定、生同一性障害に対する性転換手術、週末期医療など、生命・医療技術の進歩が進むなかで私たちは様々なそのような技術とどうつきあったらいいのか。医療の現場をルポすることで、こうした技術がもたらした様々な波紋、個人の生き方・死に方との「きしみ」までを追跡した、信濃毎日新聞連載、話題のルポルタージュ。 《目次》 まえがき第1部 出生前診断 羊水検査を受けない選択 ある裁判 用水検査の光と陰 採血だけで検査 医師の情報提供 ダウン症とともに生きる 筋ジスの青年の思い 着床前の遺伝子検査 筋ジスできょうだいを失った長女第2部 難病と遺伝子診断 家族性アミロイドーシスと共に 変わる患者の環境 肝臓衣食 発症前診断の波紋 患者会の意義 病気ごとの対応 カウンセリング体制 遺伝教育第3部 DNA親子鑑定 サンプル採取の現場 活発化するビジネス 高まる需要 親子関係を問う訴訟に判決 制限派と積極派 万能書義を越えて第4部 性同一性障害 心は男,体は女 埼玉医大、性転換手術へ なぜ----体と心の不一致 段階を追って治療 性転換手術後の悩み 性別変更、遠い道のり 積極的に理解を訴える 支え会う仲間たち第5部 生と死の十字路 迫る死を前に リビングウイル 小児がん 青年への告知 治療は苦しくとも 人生の巻く引きあとがき
内容説明
先端医療と向きあった人びとの悩みと葛藤に迫る。医療と生命の技術が、あきらめるしかなかった問題を解決する半面、生き方や死に方との「きしみ」をも生み出している。身近になった先端医療の「選択」と「決断」に直面した人たちのヒューマン・ドキュメンタリー。
目次
第1部 出生前診断
第2部 難病と遺伝子診断
第3部 DNA親子鑑定
第4部 性同一性障害
第5部 生と死の十字路
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