語りあう身体

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語りあう身体

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784314005807
  • NDC分類 361
  • Cコード C1030

出版社内容情報

晩期資本主義の権力作用は「家族」の無力化,「個人」の孤立をつうじて「ソフトな統治」をめざしており,消費社会化や医療テクノロジーの発達もそれを助長する,と著者は看破する。では突破口はどこにあるのか――生きた身体の間のコミュニケーションこそ社会の基盤であることに着目して人間性回復への途を示す,ヒューマニスティックな社会批評の傑作。

内容説明

今日、「家族」は無力化し、そのため「個人」は孤立して政治への抵抗力を失っている。これこそ、晩期資本主義に特有の「ソフトな統治」をもたらすものにほかならないと、著者は看破する。「消費社会」化や医療テクノロジーの発達、さらにはエイズの出現も、この傾向を助長しているとう。著者は、生きた身体の間のコミュニケーションこそ社会の基盤であることに着目し、現代社会に人間性を回復する途を示す。「生の体験」を重視する現象学に裏打ちされた、ヒューマニスティックな社会批評の傑作。

目次

まえがき 人工の神
序論 われわれの二つの身体
第1章 世界の身体
第2章 社会的身体
第3章 ボディ・ポリティック
第4章 消費者身体
第5章 医療化された身体
結論 人類の未来の形態
付論 地球化するパニックとしてのエイズ
解説 治療国家とボディ・ポリティック