出版社内容情報
フロムは,1972年から1980年までのあいだにドイツのラジオ放送で講演と対談をした。この放送は,非常に感動的で印象深かったと伝えられている。この講演と対談をまとめた本書は,これまで繰り返し述べられたフロムの考え方が,わかりやすく,また生き生きと語られており,フロム思想の平易な総決算といえよう。多くの人に広く読んでいただきたい好著である。
内容説明
フロムは1980年に没したが、1970年ころからラジオ放送で一連の講演と対談を行なった。そこでは、フロムの思想が自由に、生き生きと、そして系統だてて平易に語られた。テーマとしてとりあげられたのは、現代社会の過剰と倦怠、ヒトラーの性格、攻撃の起源、家父長制社会の危機、夢という共通言語、日常生活への心理学の応用などである。本書は、このラジオ放送をもとにまとめられたものである。
目次
私たちの社会の過剰と倦怠
攻撃の発生源について
夢は世界の人間の言語である
非心理学者のための心理学
生きることの名において
ヒトラー―何者なのか、この人物への反抗とはどういうことなのか
預言者の書の今日性
人間とは何者か
著者等紹介
フロム,エーリッヒ[フロム,エーリッヒ][Fromm,Erich]
1900年ドイツ・フランクフルト生まれ。ハイデルベルク、フランクフルト、ミュンヘンなどの大学で学んだのち、ベルリン大学で精神分析学を学ぶ。フランクフルト社会研究所を経て、1933年アメリカに渡り、のちに帰化。イェール、ミシガン、ニューヨークなどの大学で教鞭をとり、さらにメキシコに移住。1980年逝去。フロイト理論にマルクスやヴェーバーを接合して精神分析に社会的視点をもたらし、いわゆる「新フロイト派」の代表的存在とされた
シュルツ,ハンス・ユルゲン[シュルツ,ハンスユルゲン][Schultz,Hans J¨urgen]
1928年ドイツ・ハンブルク生まれ。(1986年当時)シュツットガルトの南ドイツ放送文化部編集長。ドイツ・ペンクラブ会員。ドイツ・ユネスコ委員会委員
佐野哲郎[サノテツロウ]
1931年生まれ。1959年京都大学文学部大学院修士課程英語学英米文学専攻修了。京都大学名誉教授
佐野五郎[サノゴロウ]
1935年生まれ。1959年京都大学文学部独文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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