本・子ども・大人

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314000031
  • NDC分類 909
  • Cコード C0098

出版社内容情報

大人たちが子どもの気持を理解せず,夢のない教訓だらけの本を与えてきたことを警告し,子どもたちの想像力を空高く飛ばせてやるためにはどんな本を与えればいいかを具体的に説く。欧米では子どもの本に関心をもつ人々にとって,必読の名著となっている本書は,日本の児童文学に関心ある人たちにとっても,楽しい福音書となるだろう。

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■本書について

石井桃子評
ポール・アザールの「本・子ども・大人」の日本語訳が再刊された。
欧米では子どもの本に関心をもつ人びとにとって、必読の名著と
なっているこの本は、日本の児童文学に関心のある人たちに
とっても、たのしい福音書となるだろう。
アザールは世界中の子どもを可能性いっぱいの人間と見、
かれらが本質を見ぬき、本を選択してきた事実を認め、
その力にふさわしい本を与えよと主張する。
アザールがこの本を著してから三十余年、いよいよその内容が
新鮮に輝いてみえるのは、それだけ深く普遍的な真実をとらえ
ているからである。
                        1964年再版に際して

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第1章 大人が長いあいだ子どもを圧迫したこと
     1 ぼくたちに翼を
     2 さわやかなペローの登場
     3 物語の後退
     4 曇りゆく夜明けの空
     5 少年少女のための本屋
     6 よい本とは

第2章 子どもが大人から身を守ったこと
     1 子どもたちは奪い取る
     2 ロビンソン・クルーソー
     3 ガリヴァーとドン・キホーテ
     4 大人に対する子どもの勝利

第3章 南国に対する北国の優位性について
     1 南国に少ない児童文学
     2 イギリスの子守唄
     3 アメリカの図書館
     4 童話の王様アンデルセン

第4章 民族的な特色
     1 イタリア
     2 フランス
     3 イギリス
     4 すべての国々

第5章 人類の意識
     1 子どもの世界連邦
     2 グリム兄弟と民話
     3 童話、美しい水鏡!
     4 夢の「ピーター・パン」
     5 子どもの望む物語
     6 英雄たち

内容説明

子どもにどのような本を与えればよいか―大人の固い頭で夢のない教訓だらけの本を与えないよう、軽妙洒脱な名文で説く。文学史の大家の叡智が詰まった一冊。

目次

第1章 大人が長いあいだ子どもを圧迫したこと(ぼくたちに翼を;さわやかなペローの登場 ほか)
第2章 子どもが大人から身を守ったこと(子どもたちは奪い取る;ロビンソン・クルーソー ほか)
第3章 南国に対する北国の優越性について(南国に少ない児童文学;イギリスの子守唄 ほか)
第4章 民族的な特色(イタリア;フランス ほか)
第5章 人類の意識(子どもの世界連邦;グリム兄弟と民話 ほか)

著者等紹介

アザール,ポール[アザール,ポール] [Hazard,Paul]
1878年生まれ。フランスの文学史家。リヨン、ソルボンヌ、コレージュ・ド・フランスの各大学教授を歴任。『比較文学雑誌(La Revue de litterature comparee)』を主宰。1944年没

矢崎源九郎[ヤザキゲンクロウ]
1921年生まれ。北欧文学者、言語学者、翻訳家。東京大学文学部卒。アンデルセン、イプセンなど北欧の作家の翻訳を手がける。61年世界童話文学全集の翻訳で産経児童出版文化賞大賞、65年『アンデルセン童話全集』により同賞を再度受賞。1967年没

横山正矢[ヨコヤママサヤ]
1924年生まれ。東京大学文学部卒。1962年、パリ留学途上の航空機事故にて没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yomite

3
児童文学について書かれた本にはよく引用されているポール・アザールの著書なので読んでみた。翻訳者によるあとがきには、気楽に読めるとあるが、私にはあまり気楽でもなかった。よく引用される部分を除けば、かなり理屈っぽいと感じた。しかし、第1章は、確かに必読だと思う。2016/03/26

Y.Yokota

2
こどものための本の必要性を述べた本で、大人がこどもに課してきた様々なものをメタメタに批判しつつ、初期のこどものための本屋の例やこどもたちが好きな物語、著者が勧める物語などが書かれています。自身の複数の論文から成り立っているようなので読んでいてあまりまとまりは感じませんが、当時にしてはかなり大胆な事を言っているのではないでしょうか。フランスの方ですが、同じ時期(1932年)のドイツで同じ本が出せたかどうか考えると歴史に残るだけの本なのだろうと感じます。2019/02/21

凛朱

1
★★★★☆子供のための本の必要性を説いた、児童図書に関する文献でよく引用される著作。気持ち良いぐらい皮肉ってて論文というより読み物として面白く読んでいけたような印象。2020/09/02

ぽもち。

1
敢えて子どものために作った作品、とりわけ子どもに媚びている本を彼らは毛嫌いする。彼らの興味感心を惹き付けるような作品、それこそが子どもに愛される。再読の必要あり。2016/05/16

寛理

0
石井桃子先生が推薦し、大岡昇平もこれを読んで児童書を書こうとしたという、児童文学論の名著。旧来の説教くさい作家たちをめった斬りにしているところは痛快だが、後半を読むと、ヨーロッパ各国の「国民性」と結びついた道徳を肯定していて、かなり柔軟な思考の持ち主であることがわかる。2021/05/03

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