内容説明
21世紀は〈地域〉に根をおろして〈地球〉に目を開く時代。いのちと暮らしを守る〈地域主義〉の思想がますます求められている。
目次
1 地域主義のために
2 地域分権の今日的意義
3 国家と経済
4 経済学の転換と地域主義
5 地域主義と自治体「憲法」
6 まちづくりの思想としての地域主義
7 地域主義と生鮮食品流通
8 地域主義の深まりのなかで
9 日記から
10 アジアを見る目
11 沖縄を憶う
12 コモンズとしての海
13 地域主義と平和
14 生存と平和を根幹とする「沖縄自治憲章」(案)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
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玉野井芳郎の主張は中央集権的経済運営に対して、現地現物の経済運営の鍵として、地域主義を提起していると読むことができる。著作集の3巻は地域主義に関する著作をまとめている。玉野井芳郎の説が1970年代の、石油が30年しか持たないという風説に対して、明確な指針を提供している。それから30年間、ずっと石油はあと30年と言われ続けた。ちょうどIPアドレスが枯渇すると言われていた期間に重なるかもしれない。マスメディアが、技術に対して、いかにいいかげんなことを言うかを知り、マスメディア希望から技術者希望に切り替えた。2024/10/13