玉野井芳郎著作集 〈第2巻〉 生命系の経済に向けて 槌田敦

玉野井芳郎著作集 〈第2巻〉 生命系の経済に向けて 槌田敦

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784313810624
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C1330

内容説明

21世紀の使命は自然と共生した、生命を大切にする広義の経済学の確立である。それは、地救環境問題とエントロピー危機の深刻化に対する唯一の解答である。

目次

1 自然像の転換
2 エコロジーを求めて
3 エコノミーとエコロジー
4 社会科学における生命の世界
5 生産とは何か
6 経済学における無限と有限
7 経済学が見落したエントロピー
8 生産と生命の論理
9 生命系の世界を開くために
10 生命系と平和
11 エントロピーからの出発
12 エントロピーと廃棄物
13 熱力学にどうアプローチするか
14 〈経済学の現在〉の変遷

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

20
エントロピー学会を創始した玉野井芳郎の著作集を、エントロピー学会の論客の槌田敦が編集している。生命系について、経済学の視点から解剖しようとしている。エントロピー学会第二回(京都大学)で開催された際に、柴谷篤弘も参加されていた。物理学だけでなく、生物学へも翼を広げようとする試み。 目次 1 自然像の転換 2 エコロジーを求めて 3 エコノミーとエコロジー 4 社会科学における生命の世界 5 生産とは何か 6 経済学における無限と有限 7 経済学が見落したエントロピー 8 生産と生命の論理 2024/10/13

はる

2
「生命とは、生きていることによって生ずる余分なエントロピーを捨てることによって定常状態を保持している系」「生命系=生きている系とは、生態系を踏まえてそれ自身自立する主体的な系」という見方から経済学を捉え直しているのがとても画期的だしおもしろかった。従来の経済学では余分なエントロピーをいかに処理するのかを捨象していたために環境・エネルギー問題が生じたので、生命系を取り入れた「広義の経済」へ向かうべきという主張はすごく説得力がある。 福岡伸一、西田幾多郎の生命の話とも響き合うものがあると思う。2021/08/31

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