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人物文庫
西の関ヶ原

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784313752795
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

天下分け目の大合戦「関ヶ原合戦」と時を同じくして勃発した九州「石垣原の戦い」。「大大名大友家を傾けた男」としての悪名を背負いながらも大友家再興の夢に己の全てを賭ける田原紹忍と、この期に豊後の制圧を狙う老練な黒田如水が激突したその戦いを中心に、参戦した諸武将の仁義、野望、矜持を練達の筆致で詩情豊かに描いた傑作小説。

著者等紹介

滝口康彦[タキグチヤスヒコ]
1924年(大正13年)~2004年(平成16年)。長崎県生まれ。1957年「高柳父子」で作家デビュー。1958年「異聞浪人記」でサンデー毎日大衆文芸賞、1959年「綾尾内記覚書」でオール讀物新人賞を受賞。「高柳父子」、「かげろう記」、「霧の底から」、「仲秋十五日」、「日向延岡のぼり猿」、「主家滅ぶべし」が各々直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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広瀬研究会

3
後世に悪名を残した人物を、独自の視点と想像力で描き直すのも歴史小説の醍醐味のひとつと思う。かっこ悪い人生を精一杯駆け抜ける田原紹忍が哀しくてかっこ良かった。2017/06/08

ポニョ駅長

1
九州の名門、大友氏を滅ぼした疫病神と悪名高い田原紹忍から見た、九州の関ヶ原「石垣原の戦い」 関ヶ原の混乱に乗じて、豊後に戻る旧主君・大友吉統を助けるべく奔走する旧大友家臣団。 ただ、この吉統はなかなかのボンクラで、黒幕の毛利に見捨てられ、近隣の大名に高飛車な書状を出して敵に回したり、そのくせオロオロとして威厳が無かったりと、関白の片腕・黒田如水相手にはお話にならない状況で奮闘する家臣団の悲哀。 その後の岡藩による佐賀関合戦は初めて知り、興味深かったです。 あとは、タイトルが勿体無い。2015/07/11

はみ

1
濡れ衣により、世に悪名を残す田原紹忍。大友家再興に力を尽くすが、相手も悪けりゃ内部事情も悪かった。(ついでに運も悪い。) 一つ襤褸をだせば、それをたちどころに利用して見せる如水と、そんな如水がなくても空中分解しそうでしなさそうでやっぱりしそうな吉統周辺(ややこしい)。荒くれたところのない、育ちのいいボンボンといった風の吉統が情けなくもあり、愛しくもあり、紹忍らの葛藤にこちらも悶える。 凄く面白かったが、「西の関ヶ原」という改題については面白くない。「悪名の旗」の何が駄目だというのか。2014/07/16

おもろい於間抜

0
『悪名の旗』というのが元々のタイトルであるらしい。田原紹忍の人となりは大友家の人、というぐらいしか知識がなかったけれど、読後、春風秋雨、ひとりの人間の生き方として、頭を垂れて敬う心持ちになった。 2017/10/10

すももたろう

0
☆☆☆★2013/02/07

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