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内容説明
日本を変革させた多くの人材を育てた真の教育者吉田松陰の語録集。どんな境遇におかれても常に純粋な魂を保ち続け、「共に学び、日本を変える人材を生みたい!」の一心で、あるときは主宰する松下村塾で、またあるときは投じられた獄舎で語っていく「涙と血」を含んだ宝玉のような言葉の数々は、混沌の現代を生きる日本人の心に響き、「勇気」と「励まし」のメッセージとなる。
目次
第1章 『講孟箚記』梁恵王 章句篇
第2章 『講孟箚記』公孫丑 章句篇
第3章 『講孟箚記』滕文公・離婁 章句篇
第4章 書簡篇
第5章 辞世篇
第6章 草莽崛起篇
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
1927年東京生まれ。第四三回芥川賞候補。日本文芸家協会・日本推理作家協会会員。東京都広報室長、企画調整局長、政策室長等をつとめ、1979年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
22
長州及び明治維新の志士へ大きな影響を与えたが、30歳と若くして亡くなったために実際に政務や軍事に関わることはなかった。何がすごいのか良くわからず、著作についてもあまり良く知らなかったので、入門書として読んでみることにした。儒学の研究が専門のようで、それをリアルにいかに活かすということを志士と熱心に議論してようだ。孟子が特に好きそう。孟子の著作はいつか読んでみなくてはと思った。童門冬二さんの本はパッションと愛情に溢れているので読んでいてあきるということが少ない。2025/02/10
Mori
13
既成概念や常識にとらわれず、しかしかわりに自分に厳しく、自分の決断に責任と自信をもつ。純粋で熱情的な人だったから、松下村塾という不世出の塾ができたんだと思う。自分を高く評価して、謙虚に生きていこうと思う。勝海舟が福澤諭吉にあてたこの言葉もいい!「行蔵は我に存す 毀誉は他人の主張 われに与らずと存じ候」2020/04/30
のり
3
絶望時の読書こそ真の読書。政治家は民の父母たれ。聖人ほど他人から学ぶ。まず内部の結束、それが国を守る。年長者を敬おう。報酬は成果への対価である。僕は死して志を遺す。子の主体性を重んじてください。自分を高く評価し、謙虚に生きる。2016/09/10
ぽぽとびび
1
これほどまでに穢れのない魂と志をもつ人間が現在に生きていたとしても、やはり権力に抹殺され、志だけが受け継がれていくのだろう。松陰の言う「草莽崛起」、名もない庶民が決起し声を上げることが今この瞬間の日本に必要なのだと思う。2013/12/29
立花 智晴
0
松陰先生は素晴らしい御仁だなぁ、と改めて実感させられました。この本は常に制服の裏ポケットに入れときます。2015/04/25