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内容説明
織田信長軍に攻められた武田勝頼は、天目山で自刃。ついに武田家は滅亡し、生き残りを賭した真田親子の戦いが始まる。しかし、二か月後には信長が本能寺に討たれ、戦国の世は益々混迷を深めた。父・昌幸から軍略を学び武将として成長した幸村に、赤吉、三好清海、伊三丸兄弟らがつき従っていた…。戦国きっての名将の若き日々を瑞々しく描く長編歴史小説。
著者等紹介
海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
1901(明治34年)~1977(昭和52年)。鹿児島県生まれ。國學院大学高等師範部国漢科卒業。昭和11年、「天正女合戦」「武道伝来記」で直木賞受賞。昭和43年、菊池寛賞受賞。紫綬褒章(昭和47年)、文化功労者(昭和48年)、日本芸術院賞(昭和51年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
28
私が幸村のメインと思っている大坂の陣のはるか手前で終わる予想外のラストでした。話は読みやすかったです。しかし信幸が小者すぎるなあとかわいそうになりました。2023/04/06
キリン
11
面白かったけど、この先も読んでみたかった。海音寺さんが書くと、この先の徳川上田攻めはどんな感じになるのだろう?信幸の会話文は、思わず大泉洋をイメージしちゃいました。2016/08/10
🐾ドライ🐾
8
1582年3月 主家武田氏が滅亡、6月 本能寺で信長が討たれる。時代の激変を感じる。ただ小説は幸村17歳の約1年間、真田家が「徳川憎し」となった経緯と、関ヶ原において幸村が西軍、兄の信之が家康側の東軍と袂を分かつ切っ掛けを書いて締められている。半生くらいは読みたかった。物怖じせず幸村に奉公を直訴し、林の木々を跳ね回っては天狗、川に飛び込んでは河童に間違われる11~2歳の赤吉(おそらく猿飛佐助にする構想)という少年。主役の座を食うほどの活躍で、ここから更に面白くなりそうなところで終わってしまった…勿体ない。2018/01/24
Maika Kimura
2
面白かったなー!赤吉の活躍がかっこいい。むしろ、赤吉がいなければ真田家の活躍はないのではないか。もっと続きを読みたいが故人であるので仕方がない。2015/06/20
鈴木小
1
ここで終わるか!!! 久しぶりの海音寺御大。思えば高校生の頃に武将列伝を読んでから歴史好きになり、今に至る。とは言え、上下二巻でほぼ天正10年だけ、武田の滅亡から、本能寺、その後の北条・徳川・上杉の信州巴戦までで、本のタイトルが幸村なのは残念。幸村の起承転結なら、起の終わりが徳川との第一次上田合戦くらいでしょうに。そうすると全10巻くらいにはなりますね。どこかでその後のお話し見つけに行きます。2018/06/16