出版社内容情報
定年退官まで務めた元裁判官・現弁護士による、刑事弁護の指南!
「準備してきたことが裁判官に響いていない気がする」
「弁護に力を入れているのに、成果が上がった実感を持てない」
もしかしたら、工夫しているつもりでも、裁判官には伝わっていないからかもしれません。
裁判官は、同じ情報を与えられても、その影響は、情報の与えられ方、タイミング等で違うからです。
本書では、無罪を争う事件・量刑を争う事件など、
様々な刑事裁判を担当した著者の経験に基づき、刑事弁護の心得を解説。
起案・公判前整理手続・法廷対応・尋問・情状弁護・控訴審などの各場面を取り上げ
裁判官に「伝わる弁護」と「伝わらない弁護」を比較します。
【目次】
7/23現在。変更の可能性あり
第1章 書面
1 見出しと目次は、弁護人の思考の縮図である
〔伝わらない弁護〕 見出しと目次を「読み手」のためにつける
〔伝わる弁護〕 見出しと目次を「書き手」のためにつける
2 ズバリと書いて、裁判官をワクワクさせる
〔伝わらない弁護〕 論点になりそうなところを広く触れる
〔伝わる弁護〕 多めに書くのは有害と考え、本論で勝負する
3 書面は、理由のわかりやすさこそ命
〔伝わらない弁護〕 結論が明確になっている
〔伝わる弁護〕 結論だけでなく、理由も明確になっている
4 「論述が伸びていない印象」を抱かせない
〔伝わらない弁護〕 強調したい箇所を繰り返す
〔伝わる弁護〕 重複部分がない
5 最終弁論は、弁護活動の集大成である
〔伝わらない弁護〕 これまでの審理をまとめ、主張の正当性を論じる
〔伝わる弁護〕 裁判官も気づいていない、新しい視点を投げかける
6 視点の転換をして、弁論要旨を書く
〔伝わらない弁護〕 被告人の立場で考える
〔伝わる弁護〕 被害者や目撃者の立場になって考える
7 検察官の主張を潰す反論と、自分の主張を混ぜない
〔伝わらない弁護〕 被害者供述を被告人供述で弾劾する
〔伝わる弁護〕 被害者供述と被告人供述を個別に検討した上で、信用性を比較する
第2章 公判前整理手続
1 公判前整理手続に付すと、どんな弁護活動が可能かを示す
〔伝わらない弁護〕 公判前整理手続の「必要性」を訴える
〔伝わる弁護〕 被告人にとっての「重要性」と進行に配慮する「柔軟性」を訴える
2 弁護人のための制度を有効活用する
〔伝わらない弁護〕 裁判所が進行し、弁護人が従う
〔伝わる弁護〕 弁護人が提案し、裁判所が受け入れる
第3章 法廷対応
1 パンチ力のある主張を、コンパクトな時間で
〔伝わらない弁護〕 主張したいことを時間を使って言い尽くす
〔伝わる弁護〕 一つの事柄の主張を20分未満に収める
2 裁判官は、弁護人の受け答えも見ている
〔伝わらない弁護〕 後で矛盾が生じないように言い切らない
〔伝わる弁護〕 方針を決め、必要なことを言い、撤回するときは謝罪する
3 被告人への接し方に、弁護人のスタンスが表れる
〔伝わらない弁護〕 裁判官や検察官と目が合う
〔伝わる弁護〕 被告人と目が合う
第4章 尋問
1 供述者や裁判官(裁判員)を置いていかない
〔伝わらない弁護〕 弁護活動にとっての重要性の順番で聞く
〔伝わる弁護〕 事実関係を整理して、時系列に沿って聞く



