出版社内容情報
元裁判官による、刑事弁護の指南! 神山啓史弁護士、推薦!
「準備してきたことが裁判官に響いていない気がする」
「弁護に力を入れているのに、成果が上がった実感を持てない」
もしかしたら、工夫しているつもりでも、裁判官には伝わっていないからかもしれません。
裁判官は、同じ情報を与えられても、その影響は、情報の与えられ方、タイミング等で違うからです。
本書では、無罪を争う事件・量刑を争う事件など、
様々な刑事裁判を担当した著者の経験に基づき、刑事弁護の心得を解説。
起案・公判前整理手続・法廷対応・尋問・情状弁護・控訴審などの各場面を取り上げ
裁判官に「伝わる弁護」と「伝わらない弁護」を比較します。
【目次】
第1章 書面
1 見出しと目次は、弁護人の思考の縮図である
〔伝わらない弁護〕 見出しと目次を「読み手」のためにつける
〔伝わる弁護〕 見出しと目次を「書き手」のためにつける
2 ズバリと書いて、裁判官をワクワクさせる
〔伝わらない弁護〕 論点になりそうなところを広く触れる
〔伝わる弁護〕 多めに書くのは有害と考え、本論で勝負する
3 書面は、理由のわかりやすさこそ命
〔伝わらない弁護〕 結論が明確になっている
〔伝わる弁護〕 結論だけでなく、理由も明確になっている
4 「論述が伸びていない印象」を抱かせない
〔伝わらない弁護〕 強調したい箇所を繰り返す
〔伝わる弁護〕 重複部分がない
5 最終弁論は、弁護活動の集大成である
〔伝わらない弁護〕 これまでの審理をまとめ、主張の正当性を論じる
〔伝わる弁護〕 裁判官も気づいていない、新しい視点を投げかける
6 視点の転換をして、弁論要旨を書く
〔伝わらない弁護〕 被告人の立場で考える
〔伝わる弁護〕 被害者や目撃者の立場になって考える
7 供述の信用性に関する検察官の主張を効率よく排斥する
〔伝わらない弁護〕 被害者供述を被告人供述で弾劾する
〔伝わる弁護〕 被害者供述と被告人供述を個別に検討した上で、信用性を比較する
コラム1 伝わっていますか、あなたの刑事弁護
第2章 公判前整理手続
1 公判前整理手続に付すと、どんな弁護活動が可能かを示す
〔伝わらない弁護〕 公判前整理手続の「必要性」を訴える
〔伝わる弁護〕 被告人にとっての証拠開示の「重要性」と進行に協力する「柔軟性」を訴える
2 公判前整理手続は、法曹三者のコミュニケーションの絶好の機会
〔伝わらない弁護〕 裁判所が時間的な管理をし、弁護人がこれに従う
〔伝わる弁護〕 弁護人が審理に関し積極的に提案し、公判をリードする
コラム2 刑事弁護は伝わらない?
第3章 法廷対応
1 パンチ力のある主張を、コンパクトな時間で
〔伝わらない弁護〕 時間をかけて全部を主張する
〔伝わる弁護〕 メリハリをつけコンパクトに主張する
2 裁判官は、弁護人の受け答えも見ている
〔伝わらない弁護〕 後で矛盾が生じないように言い切らない
〔伝わる弁護〕 方針を決め、必要なことを言い、撤回するときは謝罪する
3 被告人への接し方に、弁護人のスタンスが表れる
〔伝わらない弁護〕 誰とも目を合わせない、または、裁判官しか見ない
〔伝わる弁護〕 被告人と目が合う
コラム3 法廷傍聴のすすめ
第4章 尋問
1 供述者や裁判官・裁判員を置いていかない
〔伝わらない弁護〕 弁護活動にとっての重要性
目次
第1章 書面
第2章 公判前整理手続
第3章 法廷対応
第4章 尋問
第5章 情状弁護
第6章 控訴審
第7章 心構え
著者等紹介
村山浩昭[ムラヤマヒロアキ]
昭和31年東京生まれ。都立小山台高校を経て東京大学法学部卒業。昭和56年司法研修所入所(第35期司法修習生)。昭和58年判事補任官、平成5年判事任官。大阪、富山、福島(郡山支部)、東京、長野(諏訪支部)、福島(いわき支部)、静岡、盛岡(所長)で、地家裁勤務、東京、名古屋、大阪で高裁勤務。令和3年12月大阪高裁(部総括)を最後に定年退官。現在弁護士(弁護士法人法律事務所ヒロナカ所属、東京弁護士会所属)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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