出版社内容情報
これまでなかった、起案「添削」の過程、見せます。
現役弁護士&現役裁判官が、実例をもとにした「ダメ起案」を添削!
ていねいなコメントと共に、「お手本起案」ももちろん掲載!
また、新人の方が悩む「裁判外起案」の例も!
◎相手方へ要求する書面
◎クレームに対する回答書
◎被害に遭われた方へ連絡する書面
◎代理人を辞任するときの書面
◎第三者へお願いをする書面
……など。
正解のない裁判外起案についても、ベテランならではの視点と考え方をもとに、一定の方向性を示しました。
前作『裁判官はこう考える 弁護士はこう実践する 民事裁判手続』と併せて、紙上OJTで起案の基礎力を高めてくれること間違いなしの入門書!
内容説明
正解のない、裁判外の起案も。依頼者とのトラブル発生時の書面、被害者の方へ連絡するときの手紙、第三者に協力を求める手紙…ほか。ベテランならではの視点と考え方をもとに、ヒントを示します。
目次
第1編 基礎知識編―法律実務家のための文章講座(なぜ文章作成術が必要なのか;文章作成の約束事;メールの文章術)
第2編 実践編―場面別!起案添削講座(裁判外の書面;裁判上の書面)
著者等紹介
牧田謙太郎[マキタケンタロウ]
弁護士
柴崎哲夫[シバサキテツオ]
裁判官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねお
5
本書が一貫して主張しているのは、文書作成とは、読む相手がいることを前提とする行為であること。いい文章とは、その相手を尊重したもとである、当然のことが法的文書にも当てはまるるわいうこと。読者を意識し、尊重するには、丹念な事前準備が必要であり、それにより、結果的に文章を作成した目的を最短ルートで達成できる。その前提として、何故弁護士が当該文書を作成するのか、目的をはっきりと持たなければならない、ということだ。特に、民事で刑事でも、第三者の協力が得られるかどうかで結果が変わる事件についての考察に説得力があった。2020/04/29
TM
1
良書。起案に際して意識すべき視点と,実際の起案例を挙げてその添削例を記載してくれており,非常に勉強になる。特に,若手弁護士は,ここに書かれた視点を十分意識して起案に臨むと,「添削前の起案例」のような間抜けな書面を書かずに済む可能性が高まるのではないかと思う。また,かつてOJTで指導され,言語化されてこなかった職人技のような部分が明確に言語化されており,ベテラン弁護士にとっても,自分のスタンスを見直す良い材料になるのではないかと思う。2020/01/29
very-hot-summer
0
一般的な文章術の項も欲しかったが,具体的な添削案もあり参考になった。裁判官のパートは不要。2020/05/10