内容説明
満州国皇帝溥儀の弟溥傑の夫人愛新覚羅(旧侯爵・嵯峨)浩が紹介する“中国の宮廷生活と料理”。
目次
清朝の歴史と食事
皇帝の生活
承徳宮の思い出
魚の料理
鶏の料理
肉の料理
蔬菜(やさい)の料理
精進(小素)料理
冷たい料理
花・果物の料理〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
49
作者は清朝最後の皇帝宣統帝(溥儀)の弟・溥傑に嫁いだ女性で、『流転の王妃』として知られる人物。そんな方が、清朝宮廷で習い覚えた宮中料理の作り方を披露してくれる一冊。とても興味深かったのは、最初に置かれていた清朝宮廷の膳房組織や皇帝、妃嬪たちの生活の一端。旧例や公務に拘束され、妃とご飯を食べるのにも煩雑な手順が必要で本当に大変そう。披露される料理は、火鍋やフカヒレ、乞食鶏など現在では馴染み深いものはもちろん、重陽の節句に作られたという菊花を使った料理なども紹介されていて、風雅な宮廷の様子がしのばれました。2020/02/28
リト
0
著者は、ラストエンペラー宣統帝溥儀の弟、溥傑の奥様です(旧 嵯峨 浩さん)。内容は、清朝での宮廷料理人から教わった、レシピ本で、歴史や文化も同時に学べます。2015/06/08