古代の鉄と神々 (増補第3版)

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784311203473
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0021

内容説明

鉄は青銅器より前にあったか?古代日本を解く鍵が神話や祭祀の中に隠された「鉄」の謎にあった。古代の鉄の原像を掘り起こし稲作文化の視点でわからなかった古代日本の謎を解明する。

目次

稲つくりと鉄
鉄穴の神
鈴と鐸
鉄輪と藤枝
銅鐸・銅剣・銅矛と産鉄地
倭鍛冶と韓鍛冶の神々
五十鈴川の鉄
紀ノ川と鉄
太陽の道と鉄
修験道と鉄
犬と狩
蛇と百足―鉄と銅
むすび―豊葦原の瑞穂国

著者等紹介

真弓常忠[マユミツネタダ]
大正十二年、大阪市生まる。神宮皇学館大学に学び、住吉大社祢宜、皇学館大学教授、八坂神社宮司を経て、住吉大社宮司・皇学館大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ねね

6
祭祠(「し」←字違う、変換出来ず:泣)学の立場から古代の神話に秘められた鉄文化と変遷について考察する本。大変面白く興味深く読めた。弥生時代に製鉄技術があったとか、初期鉄の精製には葦などの根周囲に出来る褐色鉄(バクテリアによる水中鉄の還元物)の塊を用いたとか。さらにその塊は中が空洞になり、鈴のように音が鳴り、それこそが神事に結び付いたこと等、説得力ある考察の数々。真偽の程はともかく、凄い着眼点。他学の観点も融合してもっと色んな立場から古代を説き明かせればいいと思う(続く)2014/02/01

rbyawa

1
f121、金属の大雑把な歴史と近代以降の金属黎明史とは把握していたものの、そっちの知識じゃなくて必要なのはむしろ日本神話だねこれ? ちょっと見には鉄によってなにもかも全てが支配されているように見える…と思えないでもないものの、よく考えたら武器を作り防具であり、馬具であり農具となる鉄(青銅は鉄の前だと非実用品)と考えるとこの程度の扱いがあってもそんなに違和感はないかも。それぞれの神に鉄に関わる側面があったよ、という言及がどこまで正しいかわからないものの、視点としては面白い、藤が砂鉄収集の道具というのも納得。2015/05/16

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