出版社内容情報
通算100冊突破記念号!人気作家・堂場瞬一総特集。書き下ろし小説、阿川佐和子との対談、ブックガイド、栗山英樹からの寄稿など。
【著者紹介】
1963年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆。2000年に『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞。主な著書に「アナザーフェイス」シリーズ、『複合捜査』など。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
104
刊行100冊を記念して、堂場瞬一さんが責任編集した1冊。堂場さんの作品、そしてご本人の魅力がすべて読めます。そして書き下ろし短編(なんと監督目線のプロ野球作品)のおまけつき、というファンにとっては垂涎モノ。これだけ忙しい生活の中で、今でも毎日1冊程度は読書もしてらっしゃるという自己規律がすごい。そして本当に書くことがお好きなんですね。しかしなんだね、警察小説、ほかに書いてらっしゃる方は多けれど、ルックス的にこれだけビジュアルにたえられる作家さん、ほかにいる?笑2015/09/20
いつでも母さん
72
書き下ろしに惹かれて、あっという間に読了。某球団の監督を思ったが、外野(ここでは選手以外を指す)の声とかいろんな人が頭をよぎる(笑)が、なんたって『遠藤隼人』が良い!この作品では鷹西が言った「でも、楽しいよな・・お前、遠藤の夢も叶えたよな」が全てだろう。そうだよ。私も見てみたいよ。ライトの守備から走ってマウンドに向かい、小気味良く投げる大谷くんの姿を!!2015/09/15
じいじ
63
堂場氏自ら責任編集した記念号を面白く読了。14年間で100作品も驚異だが、社会派エンターテイメント小説からスポーツ(プロ・アマ)小説まで書かれる作品の幅の広さに畏敬の念を抱きます。前に、同氏の作品の感想で、「堂場さんの男と女の愛憎を描いた恋愛小説が読みたい」と書いた覚えがあるが、ぜひ実現してほしい。本号では、書き下ろしの『奇跡の時間』と題した、プロ野球テーマの小説が掲載されている。日ハム球団の大谷選手と栗山監督を彷彿させる主人公の物語、リアルで面白いです。対談では堂場さんの素顔も覗くことができました。2015/09/21
ナミのママ
52
「今さら」ですが、堂場さん100冊記念時に発行されたムック本です。読友さんの感想から気がつき手にしました。堂場作品は、何冊かは読んではいたのですが、読メでは多くの感想があがり、ファンが多いと改めて感じていました。巻頭の阿川さんとの対談がガッツリと面白かったです。ある日の「日記」も興味深いです。作家さんって、もっと不健康かと思っていたので、規則正しい生活にビックリしました。お勧めの海外本も知らない作品が多く参考になります。シリーズ物が多いと思っていた堂場作品ですが単品でも楽しめそうで読みたい本が増えました。2017/01/13
Shintaro
52
ムック本で感想を稼ごうとは思わないが、これから、どういう順で堂場さんを読んでいくかを考えるために読了。いつまでもミカママさんに甘えているわけにはいかぬ。堂場さんが「書く山城」ならば、僕は「読む山城」になろう。『Killers』から始めた僕だ。いっそ順不同で読むか。優れたシリーズはどこから読んでも面白いそうだ。「キング」読了後はアナザーフェイスシリーズに行くのが王道のようだが、いっそ『凍る炎 アナザーフェイス5』から『刑事の絆 警視庁追跡捜査班』を読んで、それぞれのシリーズを読んでいくのはどうだろうか。2016/01/08