感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろちゃん
60
数々の詩人のインタビューもあって、金子みすゞさんの詩やその魅力について学べる本です。私は「露」っていう詩が好き。特に「誰も言わずにおきませう、朝のお庭の隅っこで花がほろりと泣いたこと」2015/11/24
ぽっさん
10
詩なんて普段読まないけど、図書館のお薦めコーナーみたいなところに、置いてあったのでちょっと借りて読んでみた。有名どころの「私と小鳥と鈴」、「こだまでしょうか」はもちろん知ってるけど、改めて読んでみると、結構面白かった。詩の意味を考えながらじっくり読んでいくと、なんとなく、こういうことなのかなと伝わってくるものがある。2015/01/17
わんにゃん
3
興味深い早坂暁さんの分析。「これは僕の解釈だけど、日本の浮世絵師たちは時間を描いているんですよね。ヨーロッパの絵描きたちは時間を止めるから、雨粒が点にしか見えないけれど、そこに時間という関数を入れると、黒い線になるんです。それで考えてみると、時間を描いた絵描きなんて、ヨーロッパにはひとりもいないわけです。光は一生懸命書くんですけど、時間を描こうと思った奴がいない。」(「金子みすゞは浮世絵だ」) 他には「発掘される『不遇の才媛』金子みすゞと尾崎翠、その『同一視へのあやかし』......」が面白かった。2021/10/30
けん
1
みんなちがって みんないい2011/07/27
rembabu
1
いつ読んでも、ほっこりする。おばあちゃんになったみすずさんの詩はどんなだったろうといつも思う。書かれた詩と、みすずさんの背景とのギャップに驚きもしつつ、この人は、嬉しいとか楽しいとかキレイとかを見つけるのの天才だったんだろうなと感じる。2012/09/28