感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまねっと
7
つかこうへいという人間がますますわからなくなった。作品と演出と葛藤。厳しい面もあるが愛情もある。在日ということが落とす影に向き合う姿。 僕はつか演出の作品を見たのは一度しかない。広末涼子と筧利夫の飛龍伝だったと記憶しているが、率直な感想として古臭い印象は拭えなかった。 つか作品はいまでも観れるが、つか演出はもう観れない。もっとつか演出について話されるべきだと今は思う。 劇作は今でも残るんだけど、今後廃れていくかは演劇ファンとして注目していきたい。2021/11/23
mstr_kk
5
読んでいてなぜか泣いてしまいそうになりました。つかさんの舞台はあまり多くは観ていませんが、どれも心に突き刺さるものだったことを思い出します。この本の中では、菅孝行さんの論考が圧倒的に優れていました。これから、つかさんの舞台や本にはできるだけ接していきたいと思います。2015/05/06
まさやん80
3
70年代につかさんの芝居を生で見れたことは、密やかな自慢。この本は追悼本であるが、つかの生前のエッセイ、対談以外にも、馴染みの人たちからの追悼文、つか演劇に対する批評など盛り沢山。中でも、つかさんがカミングアウトした在日というフレーズで語られる批評にはいささか鼻白む。僕は「いつも心に太陽を」がつかの芝居の最高傑作だと思っている。2013/07/29
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
2
本当にカッコイイ。この人こそ手本だ。2011/02/19
m
1
私の主観ですが、つかさんの口調は伊集院静さんの口調と時々混同する。 こちらを読んだことで従軍慰安婦の見方が変わった。ちゃんと自分で調べて自分で解釈して伝えてもらう内容は興味が無くても突き刺さってくるものだなぁと思った。 また、飾らない人柄を質問集の受け答えで垣間見れた。 人を見抜く技術ってどこで養われたんだろうか。 そして、口立てという独特の演出は相当な辛さを伴うだろうと思う。2013/05/01