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旅の人、島の人

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309920269
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

石垣島に暮らして3年。「旅の人」というにはやや長く、「島の人」というにはまだ短い、そんな時間の中で綴られたエッセイ集。

【著者紹介】
1962年、大阪生まれ。早稲田大学卒。86年「八月の朝」で角川短歌賞を受賞。87年に『サラダ記念日』を刊行、空前のブームを起こす。著書に『よつ葉のエッセイ』『かぜのてのひら』『チョコレート革命』『チョコレート語訳みだれ髪』他多数。

内容説明

沖縄の石垣島に、息子と移住して三年あまり。旅の人というにはやや長く、島の人というにはまだ短い時間が流れた。住んでみて初めてわかること、慣れてないからこそ驚けること。旅人でも島人でもない宙ぶらりんだから見えるものを、楽しみながら綴った最新エッセイ集。

目次

私、運転できません(沖縄へ;モズク採り;昆虫客;生き物がいっぱい;泡盛天国 ほか)
ちゅうくらいの言葉(歩く息子;ポケモンカード;ちゅうくらいの言葉;ばっくれベン;ルンバ ほか)
旅の人、島の人(冬から春へ;島のことば;アンガマの夜;島の披露宴)
読書日記から(『「あの日」からぼくが考えている「正しさ」について』;『神様2011』;『くじけるな』;『トータル・リビング1986-2011』;『ウチナーグチ練習帖』 ほか)

著者等紹介

俵万智[タワラマチ]
歌人。1962年、大阪生まれ。早稲田大学卒。87年に『サラダ記念日』を刊行、空前のブームを起こす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

@nk

47
ゆきついた島の暮らし。そんな著者の眼差しに強い清涼感を抱くのは、私も来年度、島暮らしを目論んでいるからの他にない。/宮下奈都「神さまたちの遊ぶ庭」を読み、こんな体験をしたいと思った。たくさん解決すべき事柄はあれど、我家なりに離島を検討し、昨夏に訪れたりもした。俵家とは3.11からの避難という経緯の違いはあれど、まさに体感したいと思い描いていた光景を本作で垣間見ることができた。言葉の匠ならではの文態で綴られるなか、挟み込まれる短歌がやはり素敵だ。先日、著者の歌集を読了しているからこそ迸るものがある。⇒2021/04/16

ナミのママ

46
石垣島に息子と移住して3年あまり。「旅の人」にはやや長く「島の人」にはまだ短い。そんな時間の中で綴られたエッセイ。…3.11を機に移住を決意した人、私が瀬戸内海の島で暮らしていたときにも何組か出会いました。俵さんも仙台から東京、那覇そして石垣島へと、最初は短期間のつもりが移住になってしまったとのこと。島の写真と、エッセイに出てくる息子さんの様子をみて、すごく納得します。都会で暮らしていた大人目線の俵さんが、感動し、どんどん吸収して生活を楽しむ様子を読み、こちらまでほっこりします。石垣島、行ってみたいです!2014/10/26

Shoji

43
とてもハートフルな一冊です。 俵万智さんと息子さん、震災を機に石垣島に移住と書かれているが、そこにはきっと色々な因果があったんだろな。 読んでて胸が熱くなったり、頬が緩んだり。 俵万智さんの綴る日本語はきれいだし、石垣島の風景描写もとってもきれいだし。 俵万智さんとそのご子息、そして石垣島の素朴な人々の心根の優しさが伝わってきます。 石垣島に行きたい! 行きたい! 行きたーい!! 2016/03/23

とりあえず…

31
震災を機に石垣島に移った俵さん。島でたった一日過ごしただけで、心開いてしまった息子さん。島の力ってすごい!人間の本来持ってる生きる力に溢れた人達が沢山いらっしゃる島なんだな、という気がしました。そして、すぐさま移住を決断した俵さんの決断力と行動力にも頭が下がります。何かと理由をつけて重い腰をあげなくなってきてしまった自分の喝を入れたい。そして、当たり前のことながら、折々に差し挟まれている俵さんの歌の数々は瑞々しく情景が浮かぶものばかりで流石です。2014/11/14

tomonokko

25
図書館本。震災を機に石垣島に移り住んだ著者。素晴らしい決断力と、その後の島への馴染み方に感心しきり。まだお客さんのような部分が見え隠れしている俵さんだけれど、暮らすということはその地で役割を得るということなのだな、と思う。どうしたって旅行では入り込めない場所があり、それとは逆に引き受けなければならないものもあって。親子でたくさんの「はじめて」を体験する中で生まれる、フレッシュな想いを詠んだ短歌に、全てが凝縮されているようだった。2014/11/15

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