書く人はここで躓く―作家が明かす小説作法

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309904412
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0095

内容説明

文章力はある。感性もいい。いい素材を持っている。それだけで小説は書ける。あとはそれが「読んでもらえる小説」かどうかだ。実例から躓きの原因をさぐる。待望の中級者向け小説論。

目次

1 ファーストシーンは後に書け―シーンと配列
2 時間芸術―小説の構造
3 十作って一書け―フィクション
4 ストーリーかヒーローか―人間像
5 神は細部で罰したまう―デテール
6 無声映画のつもりで―会話
7 尾頭付きと切り身―短編
8 文は顔なり―文体
9 神様が降りてくる―発見としての創作
10 作者と読者の間には―読者の存在

著者等紹介

宮原昭夫[ミヤハラアキオ]
1932年生まれ。早稲田大学卒業。66年「石のニンフ達」で文学界新人賞、72年「誰かが触った」で芥川賞を受賞。著書に「海のロシナンテ」「土と火の巫女」「女たちのまつり」「かげろうの巫女たち」。文芸誌や新聞の文学賞選考委員、横浜文学学校・朝日カルチャーセンター「小説講座」講師をつとめる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tonpie

17
書く時に、私の中で起動する3つのソフト。 宮原昭夫「書く人はここで躓く」は、小説のコーチング本として、一番役に立った。 倉橋由美子の小説についてのエッセイも、面白くて刺激的。とても参考になるが、どちらかというとアカデミックにカッコつけすぎて、実践的な親切心が薄い。宮原が専門学校だとすれば、倉橋は大学院だ。実践で役に立つのは専門学校で習うこと。 丸谷才一の「文章読本」も忘れ難い。「少し気取って書け」の教えは、なるほど納得。天敵三島由紀夫に対する意地悪攻撃も冴えていた。↓2021/03/25

tonpie

16
実は今、小説書きに夢中です。で、書架にあったこの本を再読しました。小説を書くという「根本原理」を、これほど分かりやすく説明している本を、私は他に知りません。比喩を使った説明が良い。客=読者はレストランでおいしい料理を味わい、それについて自由に意見を言える。しかし食事の場にシェフが現れて、自分の味覚観や料理哲学を語ったら、客は料理を味わう気が失せると。知的活動にも色々な種類がありますが、小説を書くということは、哲学より編み物や料理に近いかも。小説創作の特殊さを教えてくれる、特殊な人に役立つ、特殊な本です。2021/03/22

くろまによん

10
ずっと読みたいと思っていて、やっと購入できた。定価以上の額を積んだが、その価値はあった。書くということについていろいろと考え始めていた僕にはとても参考になるアドバイスだった。エロだけどもね。読むという点でも参考になることばかりだった。わかりやすいし例が多いし、もっと多くの人に手にとってもらいたい良書。2014/10/07

frosty

6
学校の図書館で借りたものです。とても分かりやすかった♪ 2014/11/10

lovemys

4
なんとなく面白そうで手に取って、なんとなく読み始めたら面白くて一気に読んでしまった笑。書く人は、こんなことを考えながら書いてるのかー、と感心したり、今度小説読むときは、こんなところを気にしながら読んでみよう!とか色々と思ったけど、これを踏まえて小説を読み始めたら、やっぱり夢中になっちゃって、プロットとか、なんだかとか、諸々なところなど気にしながらなんて読めないことに気が付いた(笑)きっと夢中になれない本を読んだときに、ここのこれがイマイチなんだよ!とか、この本のこと思い出すんだろうな(笑)勉強になりました2017/09/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/104034
  • ご注意事項

最近チェックした商品