テクスチュアル・ハラスメント

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  • サイズ B6判/ページ数 353p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309904207
  • NDC分類 930.4
  • Cコード C0098

内容説明

これまで女性作家が受けてきた誹謗中傷と、作品を貶める手口を図式化したジョアナ・ラスの問題作『How to Suppress Women’s Writing』を全訳。新たに「テクスチュアル・ハラスメント」という視点を導入し、女性作家に対してなされてきたこれまでの批判そのものを、フェミニズム批評からとらえなおす小谷真理書き下ろし論考100枚収録。本書を読まずに、女性作家の批評はもはやありえない。

目次

1 無言の重圧
2 自己欺瞞
3 行為主体性の否定
4 行為主体への冒涜
5 二重基準の罠
6 間違った分類法による囲い込み
7 「一発屋」神話の真相
8 全集からの締め出し
9 先輩作家不在の危機
10 女たちの反応
11 「価値基準」にまつわる懐疑的論争
この批評に女性はいますか

著者等紹介

ラス,ジョアナ[Russ,Joanna]
1937年ニューヨーク生まれ。SF作家、ワシントン大学英語英文学教授。1972年SF短篇「変革のとき」でネビュラ賞受賞。60年代より過激なフェミニズム論客として知られ、女性ユートピア小説として普及の名作となった長篇SF『フィーメール・マン』、レズビアンとしてのカミングアウト小説『神に対してストライキ』、ポルノグラフィ論『魔法のママたち、震える姉妹』、『ピューリタンと倒錯者』など、SFをバッググラウンドにさまざまな作家・評論家活動を展開し、1988年には、SF研究協会よりすぐれたSF批評家に与えられるピルグリム賞を受賞している

小谷真理[コタニマリ]
1958年富山県生まれ。SF&ファンタジー評論家。1994年に『女性状無意識』(勁草書房)で第15回日本SF大賞受賞。代表作として『ファンタジーの冒険』(ちくま新書)、『聖母エヴァンゲリオン』(マガジンハウス)、『おこげノススメ』(青土社)、共著としてV.Hollinger & J.Gordon,eds.,Blood Read(U.of Pennsylvania P.),共訳書として、ハラウェイ他『サイボーグ・フェミニズム』(トレヴィル)、マーリン・S・バー『男たちの知らない女』(勁草書房)など。日本SF作家クラブ、日本ペンクラブ会員
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新橋九段

1
女性作家が受けた仕打ちの総まとめとしてよくわかりやすい。俳人はぎ女のケースも興味深い。2020/06/23

ebi_m

1
今更ながら(というのは、まだ読んでいなかったのかという意味で)読んだ。正直なところ英語圏の文学に関してはぴんとこなかったが、小谷真理の論考でぐっと身近になって、それだけに訴訟の話がほぼ現代の話なのが怖かった。amazonではよくこの系統の本で見かける小谷野敦が「この日本で翻訳されて何の意味があろうか」と☆1つをつけ、それに反駁するレビューがつけられている。2013/03/28

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