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Kawade mystery
不思議なミッキー・フィン

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  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309801070
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

パリ訪問中のアメリカの大富豪ワイス氏が姿を消した。モンパルナスの芸術家たちの後援者の危機に、若きディレッタント、ホーマー・エヴァンスは仲間と共に捜査に乗り出す。大戦間のパリを活写し、吉田健一も絶賛したユーモアミステリ・シリーズ第一作。

著者等紹介

ポール,エリオット[ポール,エリオット][Paul,Elliot]
1891‐1958。アメリカの作家・ジャーナリスト。第一次世界大戦に従軍して渡欧、戦後はパリに住み着き、フリーランスの記者、文芸雑誌編集者として活動。第二次大戦勃発後に帰国。内乱時のスペイン滞在記『スペインのある町の生と死』(37)や大戦間パリの回想記『最後にパリを見たとき』(42)はこの分野の白眉といわれている。「パリのアメリカ人」ホーマー・エヴァンズと個性的な仲間たちが活躍するユーモアと冒険に満ちた探偵小説も人気を博し、『不思議なミッキー・フィン』(39)以下、長篇八作、中篇一作が書かれた

今本渉[イマモトワタル]
1961年大阪府生まれ。東京大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

10
才能に恵まれながら高等遊民生活をしている主人公のアメリカ人青年、苦境に陥った友人を救うため、ある策略を用いるが、そのせいで誘拐、詐欺、殺人といった事件に巻き込まれる。ドタバタ喜劇風ミステリ。吉田健一絶讃だけあって、作者はアメリカ人だが、英国風趣きがある。楽しい作品でした。2008/03/02

Tamama

3
旅行に行くときは必ず持っていきます(重いけど)。テンポの良さのいいし、いちお推理小説だけど、暇なときにテキトーなページをぱっと開いて読める軽さがいい。 そしていつも面白い。 2012/03/15

ごまにゃん

2
主人公がテンプレのようなスタイリッシュ万能探偵だったのでそういう話かと思いましたが、コメディーだったとは。当時の暗澹たる情勢に嫌気が差して、心の平穏を目的として書かれたせいか底抜けに明るい。ご都合主義的な話の進め方ながら、とにかく展開が早いので読んでいて楽しく、映像化したら現代でも結構通用するんじゃないかななんて感じました。2019/01/18

madhatter

2
吉田健一の随筆で存在を知り、ずっと気になっていた(よくあるパターン)。一読後、好きなものを好きなだけ詰め込んだ小説という印象を受けた。百万長者の失踪、名画贋作事件、殺人…その他諸々盛り沢山な内容で、時としてヘヴィーな事件も起こる。しかし、終始何故か楽しく呑気な雰囲気があった。事件の調査もどこかピクニック的(著者の心情を思うとせつないが)。あとがきにもあるように、謎解きは二の次、まずはこの雰囲気を楽しむことをおすすめする。そういえば吉田も「推理小説マニア向きではない」みたいなことを言っていたな。2010/01/26

すけきよ

2
うーん。古臭いのではなく、都合がいいと言うか、調子がいいと言うか、最後までそういう展開。ある意味微笑ましい。それが味と言われたらどうしようもないんだけど、個人的にはかなり読むのがしんどかった。ユーモアミステリではなくユーモア小説だと思う。特に主人公の万能さは、もはやギャグにしか見えない。勝手に唐沢なをきの血煙今日四郎に脳内補完(笑)2008/01/25

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