内容説明
死者が来世で永遠に生きるように。世界初の「死者の書」ヴィジュアル版入門書。
目次
序章 「呪文」で探る古代エジプト人の彼岸
第1章 西方へ旅立つものとの別れ
第2章 来世で守られる死者
第3章 太陽信仰の世界
第4章 自由なバー
第5章 オシリス神の死者の裁判
第6章 来世での至福の生活
世界の有名な『死者の書』
著者等紹介
村治笙子[ムラジショウコ]
本名、斉藤笙子。1947年、東京都生まれ。東洋大学文学部西洋史学科卒業。エジプト学専攻(特に、古代エジプトの宗教および壁画の研究)。日本オリエント学会、西アジア考古学会、ナイル・エチオピア学会、沙漠学会、古代エジプト研究会正会員
片岸直美[カタギシナオミ]
1956年、東京都生まれ。東京女子大学文理学部西洋史学科卒業。エジプト学専攻(特に、王墓や王妃墓、私人墓の壁面装飾の比較研究)。日本オリエント学会、西アジア考古学会、古代エジプト研究会正会員
仁田三夫[ニッタミツオ]
1924‐2009年。埼玉県川口市生まれ。東京写真工業専門学校(現東京工芸大学)卒業。写真家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
15
(図書館本)丁寧な解説と豊富なカラー図版で「死者の書」入門書として最適。アニの「死者の書」のヒエログリフがとても綺麗で素晴らしい。基礎知識があれば手軽に読める一冊。(2016年刊の新装版購入)2016/09/18
misui
6
死者の書、またの名を「日の下に現れ出るための書」と言い、死後に備えての呪文集(経典)とのこと。死後に予期される様々な状況で唱えられるべき呪文の集大成でエジプトの死生観がよくわかる。裁判を経て辿り着く楽園、あるいは日没後の太陽が巡ることになる夜の世界と、二つの来世観があるものの基本としては太陽のサイクルが元になっているようだ。魂や精神の概念は中国のものにも近いように思う。2016/10/08
Koning
6
先日東京で開催された死者の書を展示するアレにも来ていたアニの死者の書をはじめ死者の書に書かれた呪文と霊魂の旅路に関する神々など豊富な図版で紹介した一冊。ピラミッドテキストやコフィンテキストから死者の書が生まれる歴史、そしてアニの死者の書のような芸術的にも優れたものが生まれた背景も紹介されていてうれしい。また、ちゃんとした研究者の手になる本なので、コラムでヒエログリフを読んでみようというのがあるのも中エジプト語を習ってる人にはありがたいところ。2012/08/13
大森黃馨
5
言わば二千年前どころか五千年或いはそれ以上前からの古代エジプト人の宗教観を解説した書 ちなみに古代エジプトを全く知らない方は簡単なものでも良いから古代エジプトの慨史的なものに触れておいた方が良いのではなかろうかそうでないと単純にちんぷんかんぷんでぴんとこないと思う 2023/09/09
ALBA
3
初心者向けの解説本ですね。エジプト文明の個性が伺われて面白いし、「死者の書」に描かれる画の美しさ。芸術品級ですね~。出来ればどれか1つでもいいので「死者の書」の全体を画集のようにした本を見てみたい。2014/04/10
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