目次
1 「柳宗理デザイン」の入口で(柳宗理「デザイン考」;特別対談 『BRUTUS』編集長・西田善太×『暮しの手帖』編集長・松浦弥太郎―これから柳宗理に出会う人へ 柳宗理デザイン親しみの理由;「総論」 柳宗理デザインの視座(池田政治) ほか)
2 柳宗理・人と足跡(柳宗理に―ふたつのメッセージ(シャルロット・ペリアン)
座談会 ペルネット・ペリアン×ジャック・バルザック×森仁史×柳工業デザイン研究会―柳宗理とシャルロット・ペリアン その接点を辿り直す
シャルロット・ペリアンから柳宗理へ―デザインのエスプリ(森仁史) ほか)
3 この暮らしの先に(対談 柳宗理×三宅一生―アノニマウスデザインに向かって;柳宗理先生を偲んで(多々納弘光)
宗理さんと民藝(久野恵一) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
6
薬缶と書いて「やかん」(50頁)。デザインとはものを介して暮らしや環境の本質を考える生活の思想(いずれも原研哉氏 51頁)。父が宗悦氏とのこと(82頁)。民藝に関しては、よくよく見識がなければ理解できない(163頁)。アウトリーチがこの分野にも必要なのだろう。民藝学。民衆の芸術をどう現代に活かして若い人たちにも理解、継承していけるのか。この分野に限ったことでなく、伝統芸能の職人技も同様である。2013/04/01
うぉ
1
民芸という非常に庶民的かつ芸術的なジャンルを研究した柳宗悦の息子である柳宗理が、そういう土臭さと工業デザインをどのように両立したのかが気になって読んだ。日常で見かける形態に対する好奇心と探究心の重要性に気づかされる一冊。2018/08/24
こばなお
0
名前なしに世の中に使われるデザインが最高。アノニマウスデザイン。雑貨屋で、あ、柳宗理じゃね? と思って商品説明見てみると、柳宗理の作品。 デザイナーの名前は最初、主張があることの証明。それが、違いのないデザインが溢れて記名だけが差異の証明となる逆転現象が起こった。 柳宗理でも1人で使ってない。 柳宗理の手掛けた作品には多くの人たちと多くの時間がかかっている。椅子だったら人間工学の専門家、スプーンだったら○○の専門家、、、と一緒に協働している。それぞれの分野の専門家たちで最高のモノを作り上げていきたい。
あさひ
0
柳宗理のエッセイや対談、さまざまな人の柳宗理に関するエッセイなどまとめた本。意外と年表がおもしろい。evernoteにメモ作成済み。2018/12/02
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