出版社内容情報
病床の連作詩「疾中」や「ポラーノの広場」など宮沢の18篇と、「弟子」「悟浄歎異」「李陵・司馬遷」など中島の7篇を収録。
【著者紹介】
1896年岩手県生まれ。詩人・童話作家。農業指導者として活動しながら、独特の宇宙的・宗教的感覚をもった作品を数多く残した。童話「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」、詩集「春と修羅」など。1933年没。
内容説明
自然と人間の欲望の対立を苛烈に綴った詩「春と修羅」、病床で自らの死と対峙した連作詩「疾中」、「野はらのまんなかの祭のあるところ」をめぐる幻想的童話「ポラーノの広場」、吹雪で家路を見失った幼い兄弟を描く「ひかりの素足」など、宮沢賢治の詩や童話19篇。南洋の自然と風俗の濃密な匂いが立ちのぼる「環礁」、中国故事をもとに三人の男の異なる生きざまを描いた「李陵・司馬遷」、孔子とその門下の子路の交流を描く「弟子」のほか、「悟浄出世」「悟浄歎異」など、中島敦の7篇。夭折した二人の天才作家の精髄を集成。
目次
宮沢賢治(春と修羅;疾中;星めぐりの歌;「われらひとしく丘に立ち」;スタンレー探検隊に対する二人のコンゴー土人の演説 ほか)
中島敦(環礁―ミクロネシヤ巡島記抄;悟浄出世;悟浄歎異―沙門悟浄の手記;弟子;李陵・司馬遷 ほか)
著者等紹介
宮沢賢治[ミヤザワケンジ]
1896~1933。岩手県生まれ。盛岡高等農林学校卒業。学生時代から短歌制作にいそしむ。高校教員として働きながら土性調査など農村活動を主導し、詩や童話を発表し始める。自然科学の知識に基づく想像力、宇宙的感覚、宗教的心情や魂の葛藤を独自の言語感覚によって表現し、多彩な作品世界を切り開いた。法華経を敬信
中島敦[ナカジマアツシ]
1909~1942。東京生まれ。東京帝国大学文学部卒業。中学時代から小説を書き始め、大学では森鴎外や耽美派の研究に取り組む。芸術と孤独な自意識の昇華に苛まれつつ、今後東西の文学作品を渉猟し、文芸誌に応募を始める。1941年、パラオ南洋庁に国語教科書編纂のため赴任。42年、R・L・スティーヴンスンの晩年を主題とした『光と風と夢』を刊行するが、喘息のため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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